サッカーは監督だ

トップの監督になるために必要な情報を集めたプラットホーム。日本のサッカーが発展することを願って。

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サッカー見るならスポナビ

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サッカーを知るためにはサッカーを観るしかない。

ただ、本を読んでいるだけではだめだ。

今やオンライン上でリアルタイムでその試合が観れる。その一つがスポナビライブだ。

 

そんなスポナビでしか見れないプログラムが発表された。

プレシーズンでどんな準備をしているか、どこまで成熟しているかみものだ。

 

プレミアリーグアジアトロフィー

■大会概要 開催日:2017年7月19日(水)・22日(土)
 

第1試合 7/19(水)19時開始予定(日本時間)

 

出場チーム:計4チーム
1. リバプール(プレミアリーグ4位)
2. レスター(プレミアリーグ12位):岡崎慎司所属
3. ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(プレミアリーグ10位)
4. クリスタルパレス(プレミアリーグ14位)

 開催地:香港 試合数:4試合

1試合目 レスターシティ VS ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン 
上記試合は無料放送を実施。

 

特に注目したいのはクリスタルパレス。元オランダ代表、Ajaxの監督であったフランク・デブールが今シーズンからチームを率いることに。クーマンのエバートンもそうだがオランダのチームはプレミアのチームに強い傾向にある。よって、クリスタルパレスもデブールの強みを生かして今シーズン良い結果が出るかもしれない。

 

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オフシーズン特別番組FOOTBALL COUNTDOWS

7月の毎週土日はサッカー史に残る名シーンを

カウントダウン方式で振り返る、特別番組を配信。

1. ベストゴール集(Goals)
・1986年ワールドカップのマラドーナ5人抜きゴール
・2002年チャンピオンズリーグのジダンのボレー

2. 歴代移籍金ランキング(Transfers)
・ポグバ、フィーゴ、ロナウド

3. 華麗なるフットボーラー(Entertainers)
・イブラヒモビッチ、C・ロナウド、ロナウジーニョ

4 .偉大なキャプテン(Captains)
・ジェラード、プジョル、マルディーニ

5. 劇的な決勝戦(Finals)
・2006年ワールドカップ決勝「フランス×イタリア」
・2005年CL決勝「リバプール×ACミラン」

6. 奇跡の逆転劇(Comebacks)
・2012年プレミアリーグ最終節「マンチェスターC×QPR」
・1999年CL決勝「マンチェスターU×バイエルン」

7. 物議を醸す試合(Controversies)
・1986年ワールドカップ「アルゼンチン×イングランド」
・2006年ワールドカップ決勝「フランス×イタリア」

8. 名監督(Coaches)
・モウリーニョ、ファーガソン、グアルディオラ

9. 史上最大の番狂わせ(Upsets)
・2004年ヨーロッパ選手権決勝「ポルトガル×ギリシャ」
・2016年プレミアリーグレスター優勝

10. 鮮烈なデビュー戦(Debuts)
・メッシ、C・ロナウド、ルーニー

 

いくつのシーンを知っているであろうか?

サッカーを理解する上でサッカーの歴史、トレンドを把握しておくことは重要であろう。新しい発見があるかもしれない。

そして、やはり注目は名監督特集だ。彼の考えを得られるチャンスだ。

 

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2017-2018 プレミア・リーガともに全試合配信!

プレミアリーグ、リーガエスパニョーラとも2017-18シーズンも、全試合 スポナビライブで見れるようだ。自分で分析してみてはいかがであろうか。Jリーグももちろん素晴らしい。でも、我々が相手にするのは世界だ。

 

世界を知らないといけない。

 

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サッカーにおけるチームビルディング

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プロセス1

「私たちは何のためにプレーしますか?」

 

シーズンの一番初めにチームの目的、文化、約束について相談、話し合うことは

チームビルディングの最初の大切なステップである。

 

ここではチームの目的について。

 

■方向性

チームの目的はそのチームに対して方向性というものを与えるます。

私たちは今シーズン何のためにプレーしますか?何を達成することが目的ですか?

これらの質問がチームの目的の軸になります。お互いでこの約束が守られることによって、その目的の方向に向かい、グループに対してより明確にその方向に向かうことができます。

 

■立ち位置は皆、同じ

監督、コーチ、スタッフ、選手たちは皆、同じ位置にたつ。(同じ文化、ルール、約束のもとで行動する)これはとても重要なことです。こうすることでチームがまとまっていき、トレーニングが上手くいきます。

 

■水先案内人

水先案内人であるコーチ、監督は重要な役割を担っています。

以下のことを皆に問いかけなければなりません。

 

・私たちはシーズン終了後、何を手に入れていたいのか。

・私たちの野望、夢は何か。

・今シーズンなんのために戦うのか。

・どのように自分たちについて話を進めていきたいか。

・どのようなフットボールを展開していきたいのか。

・どのような結果を得たら目標達成とするのか。

 

■結果か成長か?

 

選手たちは結果についておそらく議論をすると思います。これ自体は悪いことではありません。

ただ監督、コーチ、スタッフとしては選手の成長に注意を向けたいところです。

よって監督、コーチの質問は大変重要となってきます。

 

例えば、自分たちの野望、目標についてどのように向けさせることができますか。

私たちは今月、何を達成、成長させたいですか。この答えが彼らの行動、成長に繋がっていくでしょう。

 

■ティップス(参考までに)

・物語の核心に到達するための質問をしようとしなければなりません。

・チームの一員として、あなた自身の目標を宣言しなければなりません。

・(チーム文化と一緒に)あなたの目標を書き留めて、後からすべての選手にがそれに署名させます

 

プロセス2

成功のためには何が必要ですか?

 

チームの目的について話され決定したとき、次に大切なことはチームの文化、約束を決めることです。

 

チームの文化、約束とはチームの習慣として何をするかを意味しています。

 

■グループでの責任

チームの目的の決定は、チーム文化の決定に大きく影響を与えていきます。

これらを決定するにあたって監督、コーチの責任は大きいです。

以下のような質問をすることが大切です。

 

・最高のパフォーマンスをするにあたって必要なことは何ですか?

・このグループで何が重要だと感じますか?

・普通の振る舞い、行動とはなんですか?

・私たちはどのようにプレーを発揮しますか?

 

■具体例

 

監督、コーチとして一般的なことからフットボールにおいてあらゆることに目を向けなければならない。

リスペクト、チーム、ユニフォーム、規律、犠牲芯、団結、達成など。

このような言葉を選手が使うとき、選手により具体的な問いかけをしなければならないでろう。

 

例えば規律については試合の時間前には集合、時間通りに行動する、トレーニング欠席の連絡。

 

■最後に

 

監督、コーチが少しの答えを与えることは良いことです。

だが例えば、優勝の掛かった試合で最も重要な選手が遅刻してきた場合、どうするか。

こういったような具体的なことについても問いかけ話すことが大切です。

 

プロセス3

チームの目的、文化(約束)が話し合われ、決まったところでシーズンはスタートします。

 

ただトレーニング、試合ではこの話し合いや約束事にはない問題が毎回、大きな問題や小さい問題まで多かれ少なかれ起きます。

 

監督やコーチはその場でその問題を解決していかなければなりません。

 

そんな時、約束事を軸に対応が出来るかもしれません。

 

以下その具体例

 

選手がトレーニング中に味方選手に暴言を吐き、殴ったとする。

 

監督:今シーズンの目的は何?

選手:攻撃的なフットボールを展開し、リーグ戦でトップ3に入ること。

監督:これを達成させるためには何が必要かな?何が必要だと話し合ったかな?

選手:ハードワーク、全てのことを100パーセントで取り組む、規律、チームになること(チームとしてまとまること)

監督:OK、でもあなたの行動はこれに該当することかな?その行動を続けたとしたら私たちの目標を達成することはできるかな?

 

日本の現場では選手が味方選手に暴力を振るうことはまずないかもしれませんが、万が一起きた場合、シーズン前に話し合ったことが生きてきて、これが全てのベースになることでしょう。

(監督やコーチが暴力を振るった場合、どうなるかとふと思いましたが。。。。) 

皆さんのチームにこういった約束はありますか?

 

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リバプールが日本の高校生を1人スカウトする

私が思うにセンターバックはサッカーの中で一番重要なポジションなのではないかと思う。

 

イングランド、プレミアリーグにおいて、チェルシーはビックネームの選手を、シティは似たような選手を、リパプールはクロップが就任後、とんでもないセンターバックのスカウトはしなくなった。

 

ただこのセンターバック、どうやってカウトすれば良いのだろうか。統計的な観点で見てみたい。

 

そこで考えられるのは統計データ的に似たような選手はスカウトリストから消していくことかもしれない。

 

ここでは4つのデータに注目したい。

 

4つのデータ

■アクティビティ

何試合90分間プレーしたのか

 

■広さ

彼らがプレーするフィールドの広さ(範囲)を計算したもの。

 

■フロントフットvsバックフット

フロントフットとは積極性を表しインタセプトやボールへのタックルを意味し、バックフットとは反応性を表し、カバーやシュートブロックを意味している。

 

■失敗率

失敗したタックルとファウル割合。インタセプトやタックルの成功数がよくピックアップされるがここでは失敗率をピックアップした。

 

リストから消す

まずはじめに自分のチームのセンターバックのアクティビティ、広さ、フロントフットを算出し、スカウトリストに載っている選手と比較をする。失敗率においてはこのパーセンテージが高いことでスカウトするにはリスクが高いことを表す。よって最後の比較対象とすることが良いかもしれない。

 

ではこの3項目をどう比較していくか。

 

例えば、クロップのリバプール。

ゲーゲンプレスについてはこちらの動画を。


Analysis - Liverpool under Klopp. High pressure and Explosive attacks vs Barcelona

 


Tactics Explained | Gegenpressing

 

クロップはゲーゲン・プレスという高い位置でボールを奪い、得点をする戦術を好んでいるだろう。それによって必要なプレー、必要なセンターバックは決まってくるわけだ。

高い位置からボールを奪おうとすることによって、センターバックとGKの間は必然的に空いてしまう。よって、センターバックにはこのスペースを埋めることを求められるはずだ。そうすると広さという項目が重要となるはずだ。また、相手にこのスペースにボールを蹴られないようフロントフット、つまり積極的にボールにタックルしたり、インタセプトする必要がある。このチームモデルからすると広さ、フロントバックの方がアクティビティよりも重要になってくるであろう。

 

つまりはこの比較項目の優先順位はそれは監督、コーチのフィロソフィー、チームモデルに関わってくることであろう。

 

チームには戦術を実行するための原則があり、選手はそれを自ずと実行しなければならない。こういった項目に着目し、選手をスカウトしてくることでその選手はよりそのチームで活躍できる確率が高まるはずだ。

 

リバプールが日本の高校生を1人スカウトする場合

ステップ①高校選手権に出場したセンターバックをピックアップ⇨48チーム×2人=98人

ステップ②フロントフットの数値を算出⇨リストから上位50人を残す

ステップ③広さを算出⇨リストから50人中上位25人を残す

ステップ④アクティビティを算出⇨リストから25人中上位15人を残す

ステップ⑤失敗率を算出⇨リストから15人中上位7人を残す   

ステップ⑥7人のプレービデオ等を観て、何人かと面接⇨スカウト

 

こんな方法がリバプールでも行われているかもしれない。

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セロトニンとサッカー

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www.footballista.jp

 

面白い記事を見つけた。記事の中にこんな質問が。

 

─メンタルが落ちているとケガをしやすいという話をよく聞くのですが?

 それに答えるのはオランダ、スパルタ・ロッテルダムでフィジオとして活動する相良公平氏。

「それはあると思います。ネガティブなことが起こった時や試合に負けた時はコルチゾールなどのストレスホルモンが大量に分泌されます。そうすると痛みに敏感になり、今まで感じなかった痛みを感じるようになるんです。実際、負けが続いた時は痛みを訴える選手が多くなります」

さらに

──メンタルを改善するには、具体的にどういうアプローチがあるのでしょう?

 

「先ほどコルチゾールなどのストレスホルモンの話をしましたが、神経伝達物質のセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどの分量によって、今までと気持ちの持ち方が変わってくることが証明されています。最近はサプリメントの摂取や食事のとり方によって人間の脳内に直接アプローチする取り組みが研究されています。今までは気持ちの問題は人と話をすることによって解決しようとしていましたが、新しいアプローチですよね」

 

非常に興味深い内容である。

メンタルをサプリメントや食事によって改善しようというアプローチだ。

 

そこでセロトニンという物質について考えてみたい。完全に興味だ。

 

セロトニンとは?

セロトニン(serotonin)、別名5-ヒドロキシトリプタミン(5-hydroxytryptamine、略称5-HT)と呼ばれ、動植物に広く分布する生理活性アミン、インドールアミンの一種である。なんとも覚えにくい名前だ。

 

血管の緊張を調節する物質として発見・名付けられたようだ。主に生体リズム・神経内分泌、睡眠、体温調節などに関与すると言われている。

 

セロトニンが不足すると精神のバランスが崩れて、暴力的になったり、うつ病を発症すると言われています。セロトニンという言葉はうつ病などの精神疾患に関する話題や、現代人が抱えるストレスと同時に語られることが多いようだ。

詳しくみていこう。

 

セロトニンの働き

 セロトニンの働きは多岐にわたると言われているが、その中でも代表的とされる働きがこちら。

 

心を落ちつかせる

セロトニンがスムーズに働いていると心が落ち着くと言われ、暴力的になる、突然悲しくなるなどといった感情の浮き沈みを防いでくれる。また、神経伝達物質の中で、特に心の安定にかかわるとされる「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」を抑えることも期待できると言われます。

 

安眠

睡眠をサポートする物質「メラトニン」は、セロトニンが変化したものであると言われ、メラトニンは、目から入ってくる光によりその量が変わるとされており、朝日によって量が減り、暗くなる夜には増えると考えられている。この量がスムーズに変化することで、心地よい入眠が可能となり、目覚めもすっきりするとされる。

 

体の調子を整える

セロトニンはさまざまな臓器で合成され、体内の総量の90%を占めるのは消化管であると言われている。セロトニンが機能することで、消化など体の調子を整えられると言われている。

 

セロトニン不足

 不眠

セロトニンは夜になると、睡眠をサポートする「メラトニン」という物質に変化するとされますが、セロトニンが少なくなるとメラトニンも減るため、眠りにくくなったり、睡眠の質が低下してしまう。睡眠の質が低下すると、それに伴い肌荒れ、集中力の低下などがおきる。

 

心の不安定

セロトニンの働きが弱まると疲れやすくなり、やる気が出ないといった場合もあります。気分が沈みこんでしまう、ふとしたことで怒りを感じやすくなった場合、セロトニンが不足している可能性も考えられる。

 

自律神経の乱れ

セロトニンは自律神経にも関わりがあると言われ、セロトニンが機能しないと肩こり、首こり、イライラ、めまいなどが起きると言われている。 

セロトニンが減少する理由

 

 セロトニンが減少する原因は様々だが、主な要因として、日光を浴びない昼夜逆転の生活や、乱れた食生活、基本的なリズム運動の欠如や、疲労やストレスの蓄積などが挙げられます。

 

サッカーにおいてはまさにストレスと疲労が原因であろう。

 

連日のトレーニングと連戦。そして、そこでは常に勝つことが求められる。こういったことによって上記のような症状が出てしまうのだ。監督、コーチにとってはこのような要因は問題でしかない。しかし、セロトニンだけではなく様々な原因を探りながらスパルタ・ロッテルダムのようなアプローチができることによって、もしくはこういったことを知っているだけで所属するチームに、クラブに影響を与えることができるかもしれない。

 

セロトニンの不足によって起こる症状が出ている選手にそっとサプリメントを飲ましてはいかがであろうか。

 

世界のサッカーはここまで来ている。

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神戸 ポドルスキはトレーニングしていたか?

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ヴィッセル神戸に移籍が決まったボドルスキ。

 

果たして彼はオフ中にトレーニングしていたのであろうか。どのようなタイミングで監督が試合に出すか興味深いところである。

 

経験がある選手とはいえ心配なことは怪我である。特に膝と筋肉系だ。

 うまくコントロールしてくれることを願うばかりだ。

 

topcoach.hateblo.jp

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そこで今回はオフ中にどんなトレーニングをすることが望ましいのか考えてみたい。

 チームによっては1ヶ月、2ヶ月のオフが与えられる。この期間中、コンディションは下がっていき、チームのトレーニングが再開する前に選手自身がどれくらいのコンディションなのか知るよしもない。

 

コンディションは徐々に上げていくことが望ましく、これは時間がかかることでもある。よってオフ中に維持、調整することでシーズン始めが楽になり、怪我も減ることはいうまでもない。

 

かといって長いシーズンをハ戦うにあたってこの時期にもハードにトレーニングしてしまってはシーズン最後にコンディションが落ち、良いパフォーマンスを発揮できないことが考えられる。そこで簡単なものを紹介する。

 

良い姿勢

ランニングをする際、肩を後ろに移動させ、それと同時に胸を前に移動させながら良い姿勢を保つ。それによって酸素を多く吸うことができ、姿勢を意識しないでランニングするよりも循環がよくなる。

 

スカッシュ

基本的にパーソナルトレーナーなしでトレーニングしなければならない。(選手によるが)そこで提案したいのがスカッシュというスポーツだ。他のスポーツに比べて約10%も多くエネルギーを消化できると言われている。さらにチタンのボールを打つことで、腕のトレーニング、体のコーディネーション、アジリティーをトレーニングすることになるからだ。

 

十分とした睡眠時間の継続

睡眠については多くの研究がされており、休息が大切なことは周知の事実だ。

普段の睡眠よりも3時間短いと酸素を7%も吸収することができないと言われている。これはフィールドに立った時に大きな差を生む。なぜなら人間は体を動かす際に、酸素が必要であるからだ。

 

水分を取り続ける

本当に些細なことだが、水分を取り続けるということだ。30分で体の中の水分はどのくらい減るか知っているであろうか。答えは2%である。

脱水状態はあなたの血液をドロドロにしてしまう。そうすると体に酸素が取り込めにくくなり、7%もエネルギーを消費できなくなってしまうのだ。

 

複合トレーニング

言葉の通り、様々な動きが入ったトレーニングをするというものだ。ハムストリング、フクラハギ、お尻、肩、背中、腹筋を同時に動かすようなトレーニングが望ましい。マシーンを使った筋肉のある部分だけを集中的にトレーニングするトレーニングはこの時期には望ましくない。

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オフにどのような過ごし方をすることは非常に重要である。激しくトレーニングすればシーズン中に疲れが溜まり、怪我の可能性が高まる。かといってトレーニングしなければチームに中で出遅れてしまう。

 

個人に任されている部分が大きいこの期間のトレーニング。

果たしてヴィッセル神戸に移籍したボドルスキーはどのようなパフォーマンスを見せてくれるかのか。良い結果を願うばかり。ただ、怪我だけは本当に気をつけて欲しい。

 

 

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生きる伝説、最後のファンタジスタ ローマのトッティ

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生きる伝説、ローマのトッティ。彼の去就に注目が集まっている。

果たしてどのチームに移籍するのであろうか。

それともこのまま引退してしまうのであろうか。

 

多くの人からプレーの続行を望まれている、トッティ。果たしてその理由はなぜであろうか。彼のポジションは10番、トップ下である。しかし、このポジションで輝きを放つ選手は多くはないであろう。今やトッティだけかもしれない。

 

トッティがプレー続行を望まれる理由は10番というポジションが影響しているかもしれない。10番の選手は相手DFとMFの間に立ち、常にフリーな状況を作り、決定的なパスやゴールを狙う。

 

f:id:topcoach:20170709181424j:plainphoto:uefa.com

 

そんなトッティのポジション、10。多くのファンが憧れ、多くの選手が10番でプレーしたがる。その理由はなぜであろうか。少し考えてみたい。

 

ボールコンタクトの多さ 

チームがボールポゼッションをしながら攻撃をするという戦略を選択した場合、必ずこのポジションを経由するであろう。監督は基本的に一番能力の高い選手をこのポジションに配置し、攻撃を仕掛けたがるはずである。

守備は必ずしも必要ない

守備的MFは多くの場合、自分に相対する選手をマークすることが期待され、中盤でボールを奪い、中盤をコントロールすることが求められる。だが10番の選手はこれをマストとして求められないことが多い。

 必ずしもゴールも必要ない

 語弊があるかもしれないがゴールにおいてもFWほど結果が求められない。ゴールできることはチームにとって大きな武器になることは間違いないが、絶対必要ということではない。

芸術を生み出せる

10番の選手たちはゴールが狙えそうなボジションでボールを受けることが多く、そこから芸術的なゴールやキラーバスを狙う。しかし、これは必ずしも成功させる必要はない。ファンが興奮し、喜びさえすれば良いのだから。

 

ステータス

背番号10番を身にまとい、トップ下のポジションで活躍し、歴史に名前を残した選手は多い。イタリアで言えば、バッジオなどがあげられるであろう。その影響からかこのポジションでプレーすることで周りか他のポジションに比べてステータスが与えられる。

 

 こうして見るとなんとも楽のポジションに見えるがこのポジションでプレーできるのは監督、チーム、ファンから認められた選手のみであるはずだ。手を上げてできるようなポジションではないはずだ。

 

トッティをまだもみたい。

 

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レスターと岡崎の逆襲

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レシター・シティが成し遂げたプレミアリーグという優勝はまさに奇跡的で、人々の記憶に残った出来事であろう。日本人の実力、岡崎自身の活躍も世界に示すことができたはずだ。

 

ただ今シーズンは残念な結果に終わってしまった。これがレスターの本当の実力なのかもしれないが。しかし、レスターはもう優勝することができないのであろうか?

 

お金のあるクラブ、チェルシーやマンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティー、アーセナルには勝てないのであろうか。

今一度、レスターの栄光、取り組みを振り返ってみたい。

 

先見の目

まずはじめにレスターのオーナーはスポーツ科学に目を付け、プレミアリーグの中では真っ先にこれを取り入れ、多くの投資を行った。

ラニエリ監督の就任もまさにその一つであった。

 

彼らが行っていたことは多くのクラブでも行われていることだったが、そのレベルが違ったのだ。

 

理学療法士やスポーツ科学のスタッフはクラブ内で大きな立場(多くの決定権や意見を言える立場)を保ち、それらは監督ラニエリの下で行われた。

ラニエリは他の監督とは違い、賢く彼らの意見を聞き入れ取り入れたのだ。

 

ある選手が疲れていたり、ハードにトレーニングしたあとで、このメディカルスタッフたちは監督に全体メニューから少し、外すようリクエストをし、ラニエリはそれを良く受け入れた。

 

結果を残したいのは皆、同じでそれぞれ全力を尽くしていたのだ。

それを汲み取りラニエリは彼らの意見を尊重し、取り入れたのだ。

知識はパワーである。

レスターの選手たちはピッチ内外でモニタリングされたのである。疲れがあるかないかがチェックされ、シーズンを通して、それがコントロールされたのだ。

これに加えて選手たちはオンライン上で体の状態についての質問に答えることが義務づけられていたのだ。個人的な感覚を通して筋肉の張り、疲れなどに気を配ることで怪我の予防を目的とし、コンディションを保とうとしていたのだ。

 

また、この質問事項には睡眠、食事などライフスタイルに関わることも含まれている。それによってそれぞれに適した質問がされる。

 

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http://believeperform.com/news/the-success-of-leicester-city-fc/

 

様々な回復の形の中に−135度で行われた凍結療法も含まれている。これらは回復スピードを高める効果があり、優勝したシーズンの怪我人の少なさに大きく貢献した。

 

そして、もう一つの重要なファクターとして普段のオフとは別に90分の試合の後、必ず48時間の回復時間、すなわちオフが選手たちに与えられたのだ。

 

結果として選手たちはフィットとかつフレッシュな状態で試合、トレーニングを迎えることが出来ていたのだ。これは綿密な計画と理想的なリソースによって生まれたもので、時に少なさは大きなものを生むということの証だ。

 

ハッピーであること

ラニエリはチームのパフォーマンス心理学者(Ken Way (@ken_way) | Twitter

と共にチームがハッピーな状態であることにも注意を向けていた。

 

ラニエリはメディアに話したようなことをそのまま選手たちに話し、実行させているようだ。一人でもチームの輪を乱す選手がいればそれを絶対に許さなかったようだ。

 

さらなる強化

2014年昇格にあたって最後の9試合で7勝という結果を残したにも関わらず、彼らは科学的なスタッフを増やし、彼のスタッフチームを強化した。

さらに彼らは選手個人のプレーに責任を持たせるためにデータを選手たちに提示することを始めた。

Jamie Vardyのスプリントの数はチームで常にトップであったことはなんの驚きはなかったがこういったことでチームは活性化されたのだ。

フィールドにはGPSシステムが張り巡られており、選手の走行距離、様々な走りの強度、加速度、減速度、方向の変換などのデータが選手に提供されたのである。

さらにこういったデータを元のにテーム内で競争が始まったのは言うまでもない。

スタッフたちもこのデータを使い、選手に対して客観的にアドバイスを送ることができ、お互いの関係を良くなったと言われている。

 

ラニエリ政権の下でこのような改革が行われ、プレミアリーグを勝ち取った。

監督が代わり、新しい取り組みをさらに進めているであろうレスター・シティ。

 

果たして2017/2018シーズンはどうなるであろうか。レスターの逆襲はあるのであろうか。そして、さらなる岡崎慎司の活躍に期待したい。

 

レスターの奇跡

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ママさん、全ての子供はメッシではない。

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ヨーロッパでは、バカンスを経て、8月ごろに新しいシーズンが始まる。日本では2月か3月であろうか。もしくは上級生が引退した時点かもしれない。

 

そのタイミングで全ての選手が高いレベル、強いチームに行けるわけではない。

そんなことを子供や親に伝えるとき、いつもあるボールはそこにないであろう。

 

そして、そこには失望という言葉が彼らを包む。

 

「君は、トップチームには昇格できない。」

 

ではどうやってそんな話しをすれば良いのであろうか。

 

隙間を与える

結果を伝える際、失望というものはその空間にあっても良い。ただ、コーチ、監督から「怒り」だけはそこにあってはいけない。そして、こう説明する。

 

「残念ながら、君は来シーズン、上のチームでプレーできない。ただ、これからも一生懸命トレーニングすれば君の能力はもっとあがる

 

全てを否定してはいけない。選手たちにはこれからも可能性が大いにあるからだ。

topcoach.hateblo.jp

 

サッカーにおけるこのような残念な瞬間は、失望だけでは終わらず、実は学びの時間にもなる。

失望という感情とどう向き合い、どう対処するべきかというものだ。

まずその選手の両親はこれを受け入れることは非常に難しいであろう。彼らは自分の悲しませるのではなく、喜ばせたいはずだからだ。しかし、挫折や不満はあなたが思っているような結果は産まないであろう。どうしたって選手たちはそれを受け入れなければならないからだ。

 

ただ、これを受け入れられない選手、親もいる。コーチ、監督に向かって怒りながら質問して来るはずだ。

 

「なぜ俺なんだ?」「なぜうちの子なんですか?」

 

ここでコーチ、監督の挑戦が始まる。そこに偏見やいい加減な選考がなければ、何があったとしても、その選手はその失望を受け入れなければならないはずである。コーチ、監督はそれを胸に秘めながらゆっくりと説得していけば良い。

 

そして、こう説明して欲しい。これは挫折を学ぶタイミングだと。

 

挫折というものを学ぶ

選手のために他のクラブを探す。これは、本当にその選手のためになるであろうか。

答えはノーだ。

 

親が子供のために抗議することは本当に子供のためになりであろうか。

答えはノーだ。

 

 

こういった状況の時、選手は学ぶのだ。

 

「僕は上のチームに行けなかった。じゃあ這い上がれる他の方法を考えよう」

選手たちは挫折することをここで学ばなければならないし、学ぶことができる。

 

この瞬間をその両親と共に共有し、共感し合えたらそんな素敵なことはないであろう。

 

両親にとってもこれは受け入れがたいはずだと先ほど述べた。

それも理解できる。やっとそのチームで、そのチームの親たちと馴染むことができ、これからもっとというタイミングでこのチームを離れなければならないからだ。また、1からのスタートである。

 

そんなとき、コーチ、監督はその両親に優しく問いかけて欲しい。

 

「子供を見て欲しい。彼らはこの挫折ともう戦い始めているはずだ。」

 

こんなことを考慮しながらコーチ、監督は失望的な、残念な話しをして欲しい。

それが子供の未来に繋がるはずだからである。

 


本田圭佑 挫折 考え方乗り越え方

直撃 本田圭佑 (Sports Graphic Number)

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  • 作者: 木崎伸也
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/11/11
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育成における大きな間違い

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タレント、才能とは何か?

この分野に関して、まだ自分たちは大きな間違いを犯してはいないだろうか。

 

才能発掘と才能識別の違い

育成年代の代表チームや地域選抜のチーム、つまりセレクションチームに入るためにはその選手は結果を残していなければならない。(タレントチーム、才能発掘)

すなわち、こういったセレクションチームに入るためには結果が必要である。

これは才能発掘という概念に目を向けたもので、この観点で選手を選ぶことは簡単である。

 

では才能識別とは何なのか?才能識別という概念に目を向けているチームやコーチ、監督は多くはいないだろう。(むしろ皆無かもしれない)。戦術、フィジカル、技術、メンタルにおけるポテンシャルからタレントかどうかを判断するのだ。この観点で選手を選ぶことは非常に難しく、それはまさに芸術であろう。

 

 

子どものスポーツと才能教育

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限界の正体 自分の見えない檻から抜け出す法

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  • 作者: 為末大
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2016/07/27
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才能教育論―スポーツ科学からみて (放送大学大学院教材)

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  • 作者: 宮下充正,平野裕一
  • 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
  • 発売日: 2002/04
  • メディア: 単行本

体が大きくて、速くて、強い選手は腐るほど存在する

このような選手たちは大人の選手たちとよく比較されている。フィジカルだけではなく、メンタルについてもだ。

 

当たり前のことだが若い選手はあらゆる側面を成長させるためには十分な時間が必要である。しかし、多くの場合、これらは忘れられてしまう。

 

若い内にタレントと認められた約70%の選手たちは13歳ごろまでにそのスポーツを辞めてしまうと言われています。ただ実際のところ、その後、自律性を養うことができるのだが。。。

 

スポーツ選手たちは若い頃に本当にテクニックのトレーニングに時間を費やしている。

ただこのプロセスは全て、成長のためしょうがないともいえる。

 

才能識別において難しいのは、時間という概念だ。

 

ここに興味深い研究がある。

Piotr Unierzyskiによって1994年から2002年に、12歳から13歳のテニス選手1000人を対象に50か国で行われた研究である。実はRoger Federer, Kim Clijstersもこの研究対象の中に入っていた。

https://www.facebook.com/piotr.unierzyski

そこから現在のトップ100の選手が12歳13歳の時にどんな選手だったかという内容で結果は公表された。

 

その研究結果はこちら。

  • 彼らは同じ年代の選手たちよりも3ヶ月から4ヶ月、若かった
  • 彼らは同じ年代の選手たちよりも体が小さく、弱かった
  • 彼らは速くて、テクニカルであった
  • 彼らは同じ年代のトップの選手たちよりも試合数が少なかった
  • 彼らは同じ年代の選手たちよりも平均トレーニング時間が2〜4時間短かった。
  • 彼らの両親はサポートはしたが、強要することはなかった。

最近のラグビーとクリケットの研究でも同じような結果が出たようだ。

 

こういった研究から才能発掘の方法についてまとめてみよう。

 

1、質の高いコーチングを晩年まで与え続けろ

2、全てのカテゴリー(年代)に全力を注げ

3、勝つことに固執するな

4、木ノ実もしっかり観察しろ(才能識別に目を)

 

才能識別というアプローチで選手を育成することは難しいことだがこの視点を持つことで眠った才能を育成することができるはずだ。それは多くの研究が表している。

何をどう見るかに関してはいまだ研究が進められているはずで具体的に上げることは難しいのが現状であろう。

 

ただ、育成において勝敗における結果が全てであろうか?そうではないはずだ。

 

育成、アカデミーの目的は素晴らしい選手をトップチームに送ることだ。それを決して忘れてはいけない。

 

未来ある子供のためにできることを全力で。

 

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サッカーをカオスにしているのは我々だ。

サッカーはカオスになっている。

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チームのレベルを上げたければ、あなたは自身もあなたが選手に要求しているような振る舞いをしなければならない。チームに対して100%、期待をしているならばあなた自身はもう後ろに下がってはいけない。常に学び続けなければならない。あなたは学び続けていますか?

テクニックはあるが、「サッカー」が下手な日本人 ---日本はどうして世界で勝てないのか?

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FCバルセロナスクールの現役コーチが教えるバルサ流トレーニングメソッド

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  • 発売日: 2008/12/09
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サッカーが全ての出発点でなければならない。

なぜサッカーが出発点にならなければならないのか?

プレー自体がWhatになり、プレーを実行できるようにするためのトレーニングはHowになる。

 

例えば、スポーツを批判的に見た場合、その内容は主観的であろう。

よく考えればこれは本当に不思議なことだ。

 

これはパイロットにおいても当てはまるであろうか?もし彼が主観的な意見によって操縦すれば飛行機は落ちてしまうかもしれない。

 

しかし、サッカー界では本当に主観的な批判や意見が多い。

結果、主観的なもの(意見)と主観的なもの(意見)が重なり合い、もう手が付けられなくなってしまう。

 

つまり、カオスだ。

サッカーを構造的に、客観的に捉えなければならない。

 

 

専門用語

専門用語に統一性がない。しかし、それがしっかりしていればサッカーのフレームワークや条件が障害となることはない。これはサッカーにおいて当然のこととならなければならない。

 

サッカーを出発点とすることで全ての人がサッカーのプレーについてコーチングすることができる。

 

どのようにするかは(統一するかしないか)コーチ、監督自身が決めることができる。

 

メンタル

サッカーを語る要素として、戦術、技術、フィジカル、そしてメンタルが上げられるだろう。メンタルの解釈は哲学者、心理学者の考え方からきているはずだ。1700年代に彼らが、肉体と精神について唱え、そこからフィジカル、メンタルが来たのだ。すなわちこれは、二元論である。

 

これは正しいフレームワークであろうか?精神とは体のことだろうか、もしくは体の一部であろうか?

体の一部であるとしたら、メンタルという言葉を使うときに首に話しかけているのと同じであるかもしれない。

 

戦術的に強い?

 そして、もう一つ気になるのは、「戦術的に強い」選手といった表現だ。

コーチ、監督は良い選択をできる選手のことを指すことが多い。しかし、サッカーにおいてはチームのためにプレーを実行するはずである。

 

ボールが足元にあるとき、選手は情報を集める。味方の選手や敵の選手の情報だ。

選手間のコミュニケーションは戦術のトレーニングによって向上させることができる。

 

コミュニケーションについてはこちらを。

topcoach.hateblo.jp

 

得た情報を元に選手たちはプレーを選択し、実行する。

戦術は2人以上で実行されるものです。戦術的に優れた選手から構成されてはいない。

良い選択をできる選手は、認知能力が優れているのであって、それが戦術的に優れていることにはならないはずだ。

 

サッカーを構成する要素

多くのコーチ、監督が誤解している。

サッカーを構成する要素は戦術、認知、技術である。ではフィジカルは?

答えはノーだ。フィジカルはサッカーを構成する要素にはならない。

 

コミュニケートして、選択をして、それを実行する。それがサッカーだ。

皆、それを試合の時に何百回もしたいのだ。そして、相手にそれを何度もさせたくないのだ。

コンディショネールは走ることではないし、限られたエネルギーシステムでもない。

また、コンディションが意味していることは、可能な限り長くアクションを実行することである。

 

よって、フィジカルは4つ目の構成要素にならず、戦術、認知、技術と並べて考えてはならないということだ。

 

サッカーから考えるということ。

私たち、コーチ、監督はサッカーを向上させたいという思いで、科学から多くのことを学ぶことができる。

 

心理学、ピリオダゼーション、栄養、リハビリテーションなど。ここで問いたいのは、どのように日々、提供されるこの知識、情報を使いこなすのか、こなしているのかということだ。

 

伝統的にその科学からの知識、情報はサッカー界に投影されてきた。例えば、心理学からサッカー界にというふうだ。

 

しかし、これではまたおかしくなってしまう。またしてもカオスだ。

そこでは心理学の難しい言葉がサッカー界で飛び交うわけだ。私たちはサッカーの話をしたいにも関わらずだ。

 

サッカー界には、さまざまな科学分野からの文脈自由なコンテナの概念が入ってきてしまっているのだ。

 

よってここで大切なことはサッカーを出発点として、そこから様々な分野の知識を取り入れなければならないということだ。

 

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全てのコーチは意識的もしくは無意識的に期分けしている

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photo:thesefootball times

フィットかつフレッシュ

全てのコーチは意識的もしくは無意識的に期分け(ピリオダイゼーション)しているはずである。

 

誰が試合後に選手をスプリントさせるであろうか?

誰がハーフタイムに選手をスプリントさせるであろうか?

普通に考えればそれはほぼありえないことであろう。

 

スターティングメンバーに試合後、トーレーニングやスプリントをさせることは大いにあるであろう。

 

コーチや監督にはある定理があるはずだ。

全ての選手のプレーの質をより良くし、フィットさせ、フレッシュな状態にしたいというものだ。

 

それらのレベルは普通、シーズンが終わりに近くにつれて良くなっていなければならない。ピリオダイゼーションモデルの原則(レイモンド・フェルハイエン)ではプレーの質、フィットかつフレッシュというものがお互い得られるということで良い手段となるはずだ。

 

www.footballista.jp

しかしながらこの原則はそれぞれ監督、コーチによって調整されなければならない。

例えば、試合のプログラム、天気、フィールド条件、選手の年齢や質などがあげられる。それぞれ見ていこう。

 

The Complete Handbook of Conditioning for Soccer

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  • 作者: Raymond Verheijen
  • 出版社/メーカー: Reedswain
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Hoe simpel wil je het hebben?: eigenzinnige voetballessen en spraakmakende anekdotes van Raymond Verheijen

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  • 作者: Frank van Kolfschooten
  • 出版社/メーカー: Uitgeverij De Kring
  • 発売日: 2015/03/26
  • メディア: ペーパーバック

試合のプログラム

 試合のプログラムやカップ戦のプログラムは基本的に自分で日程を調整することは難しいであろう。ただ、練習試合は可能である。原則として平日に行われる試合はトレーニングによって調整されなければならない。トレーニングの周期を1週延期しなければならない。トレーニングのサイクルを6週間ではなく7、8、9週間にしなければならないということだ。ここで一つの提案だけれどもweek2,week4,week6の後にそれぞれ練習試合を入れると良いであろう。

 

天気、フィールド条件

全てのコーチ、監督は天気とそのフィールド条件を考慮しなければならない。

普段の乾いたフィールドよりも濡れたフィールや凍ったフィールドの方が当然、選手にかかる負担は大きくなるわけだ。

 

こういった状況ではエクストラで刺激が必要かもしれないし、新しいトレーニングをする必要はないかもしれない。

 

また、使えるフィールドが大きいかもしれなし、小さいかもしれない。

 

選手の違い

全ての選手は同じではない。これは大前提の話である。

年齢、怪我の状況、ポジション、生まれやその文化も影響してくる。

そして、この違いによって全員をフィットさせることは難しくなるのだ。

 

またクラブによっては、プロ選手、社会人、アルバイト、学生などそれぞれの生活状況も監督、コーチは考慮しなければならないであろう。

 

個人個人でピリオダイゼーションのメニューをこなすことは良いかもしれないが、それは準備をしっかりと行うことが重要だ。

なぜならコーチ、監督は何人の選手がトレーニングに来て、どれくらの負荷を与えるべきか知っているはずだからだ。

 

フィットした選手は全てのメニューをこなすことができるはずで、フィットしていない選手は1セットか2セット少なくて良いであろう。

 サッカーのレベル 

「彼らは足が重そうだ」「彼は下を向いて走っているぞ」

それはなぜか?それは彼らが昨シーズン、リーグで優勝し、昇格したから?もしくは、ベストな選手がプレーできない?それとも移籍してしまったから?

 

こういった場合、トレーニングの負荷や頻度を増やすことはこの問題の解決にはならない。そんな時はニュートラルweekを入れて、トレーニングの負荷を調節するのだ。ここでも6週間のサークルを7週間にするということである。

 

怪我の連続

「今週、非常に厳しい戦いをしましたか?」

 

もしこういった試合の後でこの試合の負荷に関して考慮することなく試合を行えばどうなるか?選手に疲れが溜まった状態でのトーレニングになることから怪我をしやすくなる。肉離れや膝の怪我が多くなるはずだ。

 

ここではしっかりコーチ、監督がこれを考慮し、負荷を落としたり、ニュートラルweekを作らなければならない。これは決して悪いことではない。

 

育成から昇格した選手

そのシーズンに育成から昇格した若い選手にとってトップチームでの試合やトレーニングは非常に負荷が高い。

 

この若い選手はアカデミー時に週4回トレーニングし、今現在、トップチームでトレーニングを5回していたとしたらこれは本当に負荷が高い。これを続ければ怪我をするのも時間の問題である。

よってコンディショニングトレーニングには参加させずに戦術のトレーニング、技術的なトレーニングにのみ参加させることが得策であろう。期間としては半年が望ましいであろう。そうやって徐々に負荷に慣れさせるのだ。

 

競争のスポーツ

サッカーは競争のスポーツで、選手たちは試合でベストを尽くさなければならない。決してトレーニングでではない。これはコーチ、監督によってコントロールされなければならない。これが重要なことである。

 

そして、ピリオダイゼーションが目的になってはならない。ただ、この方法論は非常に素晴らしいものである。

 

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コミュニケーションが上手く取れない選手は戦術的に秀でることはない

あなたはコーチ、監督として選手間の戦術的なコミュニケーションをどう育む?

もしくはそこでのコーチ、監督としての役割は何?

 

コミュニケーションが上手く取れない選手は戦術的に秀でることはない

 よくサッカー界においてメンタルやフィジカルという言葉を耳にする。

試合に負けた後、「自分たちはメンタルが弱い」といって本質から逃げるような形でこの言葉が使われる。(非常に曖昧な言葉であるメンタル。この言葉をこれ以上、使っても良いのであろうか。)また、フィジカルという言葉もよく耳にする。「フィジカルが強い」「フィジカルコンディションが良い」などだ。

 

ではコミュニケーションは?試合後にコミュニケーションがについて話されることはあるだろうか。「連携が悪かった」というのはコミュニケーションの一つであろう。声を出すことだけがコミュニケーションではないはずだ。

 

今回はそんなコミュニケーションについて。

 

まずこれを読んで欲しい。

coachunited.jp

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グラウディオラ

来る日も来る日も選手たちはコーチ、監督とトレーニングをしているはずである。 

よく言われるのがグラウディオラは2回もワールドチャンピオンにさせたというものだ。 

 

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2010年のスペイン代表、2014年のドイツ代表だ。

スペイン代表は主にバルセロナのメンバーで構成され、ドイツ代表はバイエルンのメンバーで構成されたチームだった。当時、グラウディオラはそれぞれのクラブで監督をしていたわけだ。

常に一緒にトレーニングをしていることでお互いのプレーに予想が付きやすく、いつどのタイングでボールが来るかがわかるのだ。つまり、これはボールを扱う、動かすアクションのスピードが速くなることを意味している。また、ミスコミュニケーションやミスの数も少なくなる。

これはワールドカップの準備期間では中々到達できないレベルである。

 2010年のスペイン代表、2014年のドイツ代表は、共にコミュニケーションレベルが非常に高かったと言える。

 

パーフェクトマッチ ヨアヒム・レーヴ 勝利の哲学

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 情報を集めるということ

監督、コーチ、選手は選手それぞれの選手情報を集める。さらにはフィールドの状況の情報も集める。 例えば、敵がフィールドのどの位置に立っているかというものだ。

 

これは、プレーの選択をするために必要なことである。

 

また、情報を集め続けることで、次に何が起こるかを予測することができる。

さらにはシチュエーションのメモリーが集まり、相手がどのようにプレッシングをかけてくるのかといったことなども把握しやすくなり、その状況を打破することができるようになる。

 サッカーにおいて正しく同じ状況は起きないが、それに近いものは起きるはずだからである。

 

コミュニケーションの方法

チーム内におけるコミュニケーションは様々である。

ある研究によるとコミュニケーションは7%が言葉から、38%が声のトーン、55%はノンバーバルコミュニケーションから成り立っていると言われている。

 

ノンバーバルコミュニケーションの例として、敵の動作、ボディーランゲージが強いとそれを見た選手は少し自信を失ってしまうというものだ。

 

また、情報の量やタイミング、選手たちにマッチした言葉かどうかなどもコミュニケーショレベルに関わってくる。受け取る側の考え方や信念などのフィルターがかかっていることでコミュニケーションを難しくしてしまうこともあるだろう。

 

コミュニケーションの方法について簡単にまとめたが、ここで何が言いたいかというとノンバーバルコミュニケーションによってお互いのコミュニケーションはかなり磨かれるということだ。これは言葉が必要ないゆえにコミュニケーションをより速く構築することができる。

 

レイモンドの言葉を借りてサッカーの具体的な話をするとこうだ。

身振り手振りで意思表示をする方法もあれば、走る方向、パスのコース、強弱など、自分の考えを相手に伝える方法は無数にある。このように言語的、非言語的なコミュニケーションをとることで、選手同士はお互いにいまどのような状況かを認識し、共有する。そして戦術をベースとし、選手達はアクションを起こす。

 

コーチ、監督の役割とは?

それでチーム内でのコーチ、監督はコミュニケーションを取る際にどんな役割を担えば良いのか?

 

多くの情報を厳選すること。そして、一般的な方法では実行しないことである。

「右、左、落とせ」といったアクション言語というものを使うのだ。

 

基本的に脳はそういったアクション言語に反応するようになっている。

しかし、「集中しろ、ボールを繋げ」といった抽象的な言葉には反応しないようになっているのだ。

 

そして、チーム内では簡単な共通言語を使うのだ。

ビルドアップ、得点する、ボールを奪う、ゴールを守るといった具合に。

 

否定的な言葉を使うこともなるべく避けた方が良い。これもまた脳が反応しないようになっているからだ。

 

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