ユベントスから学ぶ
昨シーズン、セリエAのチャンピオンになり、CLリーグ決勝まで上り詰めたイタリアのユベントス。彼らから学べることは何だろうか。イタリア人監督、コンテのチェルシーといい、イタリアのサッカーは復活を遂げつつある。
そんなユベントスから学べることはないであろうか。学ぶとしたらまず守備についてであろう。
ユベントスの3バックはボヌッチ、バルツァッリ、キエッリーニで構成される。彼らは世界トップクラスのDFである。そして、その後ろには世界最高のGK、ブッフォンが立ちはだかる。
ここから学ばない手はない。
そこで今回はコミュニケーション(調和、調整)、プレーの選択、実行の3点からみてみたい。
コミュニケーション
クリエイティブな攻撃選手たちが皆で作りだすチャンスと比較すると皆で守るということは素晴らしいものなのか、芸術の域に達するのかどうか疑問の余地があるのは事実だ。スタープレイヤーと言われる選手はほぼ、FW、MFなど攻撃的な選手で、歴史に残るのはそんな彼らによって作られたゴールシーンが大半だ。
しかし、ユベントスの3人のお互いのコミュニケーション(調和、調整)は非常に高い。なぜなら彼らは、イタリア人同士でかつ、イタリア代表でもプレーしているからだ。つまり、常に一緒にトレーニングしているからである。(今シーズンからボヌッチはミランに移籍)
とは言ってもサッカーにおいて全く同じ状況は2度と訪れないと言われているが、
そこで彼らは常にお互いを観察し、調和しながら素晴らしい関係を保っていた。相手がボールを持っていたとしたら絶対に彼らには簡単にプレーさせることはない。
プレーの選択
そのポジションにおいてもっとも良いアクション(ボールなし、ボールあり)は何かと考えるはずだ。それをユベントス3人衆から少し考えたい。留意する点は以下の4点。
ポジションの高さ
相手が後ろからビルドアップしてくる場合、彼らはラインをあげてチーム全体がコンパクトになるようにする。しかし、その相手DFに余裕があり、簡単に前線にボールが供給できる場合、すっとラインを下げ、ユベントスの後ろのスペースを消すのだ。
ポジションの幅
ボールがサイドに置かれた場合、チーム全体でそのボール側にずれる。特に重要なことは3バックのお互いの距離である。これが長ければ間に大きなスペースができてしまい、相手に使われる可能性がある。それを防ぐためにその距離は短くすることが重要である。
ゾーンディフェンスとマンマークの切り替え
相手が簡単に前線の選手にボールを供給できる場合、彼らはなるべくぴったり敵のマークにつく。そうでない時は全体のバランスが崩れないようゾーンディフェンスに切り替えるのだ。
ジャンプ
4つ目はタイミングを見計らって自分のマークを捨てて、ボールを持っている選手にアタックすること。この3人はこのタイミングが非常に優れている。
実行
情報を集め、使うことはそもそも良い選択をするためである。優れたDFはこの実行の部分が素晴らしい。仮に実行の部分がよくないとチームは脆弱化してしまうだろう。
以下、ユベントスに見られる実行における留意点
1、相手チームがボールを持っている場合、軽くステップを踏み、いつでもアクションを起こせるようにしている。
2、相手をキャッチできる距離を保つ。ビッタリとマークするか、少し距離を空ける。距離を空けておくことで相手にその選手にボールを出させ、その瞬間を狙ってボールをインタセプトするのだ。
3、全てのアクションでスプリントする。相手が1vs1を仕掛けて来た時、裏にボールがきて競争しなければならない時、センタリングをカットする時、全てトップスピードに乗ってスプリントする。
4、フォーカス。彼らの3バックはもはや芸術で失点を防ぐために全てを注ぎ込む。そこではとてつもない集中力がある。
今回はユベントスを見ながら守備において学べることを考えてみた。
今シーズンもユベントスは鉄壁の守備を見せてくれるのであろうか。
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コンテのチェルシー 3−4−3システム
今回は2016ー2017シーズンのプレミアリーグを優勝したチェルシーについて。
コンテのサッカーについてだ。
ポジションチェンジを頻繁に行う攻撃陣
コンテのサッカーで印象的だったのは3−4ー3というフォーメションだ。その中でもハザード、ペドロの役割は興味深い。
彼らは従来のウイングのようにサイドラインに立つのではなく、二人とも内側に立ち、プレーしていたのだ。彼ら2人は真ん中のスペース(相手DFとMFの間)を探し続けたのだ。そして、彼らはDFから直接ボールを受け、繋ぎ役として機能していたのだ。(図5)
コンテはユベントス時代にチェルシーの3−4−3に似た5−3−2でプレーしていたが、このハザード、ベドロによってプレーモデルが少し変えることができたのだ。端的に言えば、彼らはMFとしてプレーもできたということだ。さらに、ややこしいことに彼らポジションチェンジを繰り返したのだ。それは不規則に行われた。
彼はタイミングが来ると同時に動きだし、ボールを受けようしにくるのだ。まさに混乱である。
相手チームのDFが4人いて、彼らははじめにチェルシーの前線3人にフォーカスするはずだ。基本的にはそれぞれマンマークで付き、一人が余りカバーをするのだ。
しかし、ハザードとベドロを見るとどうか。彼らは主に真ん中でプレーしようとするのだ。これではマークが非常にしづらい。この状況では4人のDFは常に難しい選択を迫られるのだ。相手のSBが肝となるがこの2人はどうするべきであろうか。
答えは明白で、彼らも真ん中でプレーをしなければならなであろう。なぜなら、真ん中ではハザード、ベドロ、そしてコスタに対してCBは2人しかおらず2vs3の状況ができてしまっているからだ。(図6)
気になるサイドの深いスペース
ハザード、ベドロ。この2人は本当に厄介な選手であろう。なぜなら、先ほど述べたように彼らはボジションチェンジを繰り返しながらボールを受けに来る。
彼らはDFとMFの間にだけ入ってボールを受けに来るのか?
答えはノーだ。彼はらご存知の通り、深い位置のスペース(コーナーフラッグ)にもボールを受けに行くのだ。DFとMFの間で顔を出したと思ったら全速力でDFの背後に走り出すのだ。
忘れてはいけないのが、勿論コスタも同じ動きをするということだ。時には足元で、時には相手の背後でボールを受ける。
サイドプレイヤー
ハザード、ベドロが真ん中でプレーした場合、相手のSBもマークもしくは内側に絞ってプレーするであろう(リスクマネージメント)ここで出番となるのがチェルシーのサイドプレイヤー、モーセとアロンソだ。相手のSBが真ん中によることによって生まれたスペースを利用することが可能となるのだ。(図7)良いタイミングでサイドを駆け上がり、ボールを受けるのだ。
これによって相手の4人のバックたちはさらに混乱に陥るのだ。
この対策としてはサイドのMFがそのままモーセ、アロンソをマークするために下がるしかないであろう。これによって相手のサイドのMFは攻撃に参加できにくくなってしまうわけだ。もしくは、攻撃するためにはより運動量が必要となってしまう。
しかし、図7のような状況であればチェルシーのDFは3人、相手のFWは2人。もうお気付きであろう。
チェルシーがボールを持った時には3vs2の数的有利の状況である。
こう考えていくとチェルシーがなぜプレミアリーグで優勝できたのがわかる。
今シーズンもコンテのチェルシーから目が離せない。
チェルシーのビルドアップ動画。
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グアルディオラのバルセロナ
グアルディオラのバルセロナは本当に輝かしいサッカーを繰り広げた。改めてそのサッカーを振り返りたい。ここでキーになるのはやはりリオネル・メッシであろう。彼なくしてこのバルセロナのサッカーは成立しなかったであろう。これはあの有名な0トップである。果たしてグアルディオラはどのようにしてこれを構築したのであろうか。どういった背景があったのであろうか。
Guardiola inspirational tactical talk on Messi
バルセロナのフォーメーションは4−3−3の中盤が逆三角形である。
メッシは基本的に右サイドでプレーしていたが、彼が真ん中に来てプレーすることが許された。それはなぜか?
彼がそうすることで上手くポジショナルプレーができるようになったのだ。真ん中に人が多いほど、そこでのプレーはより簡単になるからである。
マンマーク
また上の図を見て欲しい。敵チームのフォーメーションは4ー2ー3−1である。中盤は完全にマンマークの状態である。他のポジションを見てみるとバルセロナはCB2人、相手はトップが一人なので2vs1の状況で、バルセロナはトップは一人で相手のCBは2人なので1vs2の状況がフォーメーションの噛み合わせによって自然に生まれている。
この状況でバルセロナのCBはどうするか。パスを出すのか、それともドリブルで前進するのか。ドリブルで前進した場合、相手のMFがボールにプレッシャーをかけて来るであろう。そうするとそのMFにマークされていたバルセロナのMFはフリーとなる。しかし、このCBがボールを失った場合、後ろは1vs1の状態である。これは非常にリスクが高いと言えよう。
このCBにどうプレーさせるのかは監督、コーチのフィロソフィーに寄る所が大きいであろう。リスクを取るか、取らないかである。さてバルセロナはどのような選択をしたのであろうか。
偽の9番
それまで右サイドでプレーしていたメッシ。ある時、彼が右サイドから真ん中でプレーするようになった。メッシは右サイドから真ん中に流れ、一番上の図のようなポジションに立つのだ。その瞬間、相手左サイドバックは一緒に付いてくる。それを見て彼はまた右サイドのポジションに戻って行くのだ。そこでまた彼はサイドでボールを受けるのだ。
ここが偽の9番、ゼロトップのポイントである。
こういったメッシの動きからある過程が生まれたのだ。もしメッシか最初からCFのポジションに立ち、そのまま中盤ゾーンに下がったら何が起きるのかということだ。
考えられることは2通りであろう。
①相手CBがそのままメッシに付いていく
②相手CBはメッシをフリーにさせそのままのポジションに立ち続ける。
しかし、ここではそれぞれ相手テームにある問題が生まれるのである。
①の場合、後ろが一人になり、メッシに付いていったCBが立っていた場所にスペースがうまえれる。
②中盤ゾーンでメッシがフリーとなり、かつここではバルセロナにとって3vs2と数的有利な状況が生まれるのだ。(バルセロナの攻撃的MFが少しサイドに開くことでより相手の守備的MFは守りにくくなる。)
攻撃は最大の防御とはこういう状況のこともかもしれない。
こういった形でグアルディオラ、バルセロナの偽の9番、ゼロトップシステムが生まれたのだ。
3−4−3
ただこれで終わらないのがグアルディオラである。
相手チームを勿論、バルセロナを研究してくるわけだ。その方法はシンプルで偽の9番、メッシにCBの一人がそのまま付いてマークをするというものだ。つまり、相手は3人で後ろを守ろうとするわけだ。
さてどうするか。答えはさらにフォーメーションを変え、3−4−3でプレーさせたのだ。これはバルセロナにとってもリスクが非常に高い。相手が4−3−3でプレーしていたとしたらバルセロナの後ろは全てのポジションで1vs1の状況であるからだ。
ただ、メッシをトップ下でプレーさせ、中盤ゾーンで4vs3の数的優位を作っているのだ。
バルセロナには勝算があったのかもしれない。中盤ゾーンで4v3でゲームを支配する。そこで相手のCBがメッシをマークをしにきたとしても、前線では全てのポジションで1vs1の状況が生まれている。
最高の選手が揃うバルセロナ。1vs1の状況が生まれれば、得点するチャンスが高まるわけだ。
こんな形でグアルディオラ、バルセロナのサッカーが生まれたのだ。
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バルセロナのサッカーにも見られる5つのパターン?
今回はDFとウイングの選手によるビルドアップの方法論について。
実際の試合においてCBからサイドに立ったウイングにパスを出すことは難しいと言える。そこでサイドバックとも協力してウイングにボールを渡すパターンを5つ紹介する。
フォーメーションは4−3−3で中盤の形は逆三角形でバルセロナのフォーメーションと同じ場合についてである。
パターン1 SBが高い位置を取り、ウイングが内側に入る
①右のCBがボールを持つ。その際、もう一人のCBよりも高い位置にいることが重要(ボールを失った時のリスクマネージメントのため)
②右SBが高い位置に立つ。
③右ウイングが内側に絞る。相手DFラインとMFの間に立つことが重要
図のようにこの段階で右CBは2つのオプションを持つことになる。
相手の左SBはこの状況で迷いが生まれる。そのままウイングをマークするか、ポジションに留まるかである。そのままマークするためについて行けば右SBに深い位置まで入られ右CBからパスが渡ることになる。
パターン2 SBからの深い位置のパス
①右のCBがボールを持つ。その際、もう一人のCBよりも高い位置にいることが重要(ボールを失った時のリスクマネージメントのため)
②右SBが高い位置に立つ。
③右ウイングが内側に絞る。相手DFラインとMFの間に立つことが重要
ここまではパターン1と同じである。
相手の左ウイングが内側に絞り、右CBからの右ウイングへのパスを防いできた場合。
④右SBがボールを右CBから受ける。
⑤④の瞬間に右ウイングはコーナーフラッグに向かって走り出す(相手左SBの背後を取る)
⑥右SBはそのままコーナフラッグに走る右ウイングにパスを出す
パターン3 SBが内側に絞り、ウイングが下がる
①右CBがボールを持つ
②右SBが相手左ウイングの前を通り、内側に絞る
③②と同時に右ウイングが下がってくる
ここで相手の状況を観る。観るべき相手選手は左ウイングだ。相手左ウイングが右SBとと共についてきたら、右CBは右ウイングにパス。付いてこなければフリーで内側に絞ってきた右SBにパスをする。
パターン4 ウイングがボールを持ち、サイドバックが内側に走りだす
右ウイングにボールが渡り、相手の左SB、左ウイングに挟まれている場合、右SBは外側ではなく内側に走り出し、2人の敵の間からパスを受ける。もちろん、後ろに下がり、右ウイングからバックパスを受けることも可能である。チームの原則によって選択は異なって来るであろう。
パターン5 サイドバックのオーバーラップ
このパターンはMFがボールを持った場合である。
①右ウイングが内側に絞り、ボールを受ける
②①と同時に動きだし、深い位置に外側からオーバーラップする
③ボールを持った右ウイングはそのままオーバーラップした右SBにパスを送る。
いくつのパターンを知っていたであろうか。
こういった組み合わせによってプレーモデルが構築される。
これをトレーニングで選手にどう落とし込むかが指導者に求められる資質であろう。
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脳をトレーニングするとはどういうことか?
選手、コーチは定期的にフィジカル、メンタルという用語を使う。
しかし、そもそもこれは“体”として一つに定義されなければならないはずだ。
なぜなら筋肉も脳も体の一部であるからだ。
例えば、回復といえば体全体のことを意味し、脳もその一つである。
どのような方法で?
日曜日に試合があった場合、いつ回復トレーニングをする?
月曜日は完全オフにして、火曜日にそれを行う?
答えは月曜日だ。月曜日に回復トレーニングを行うことが理想的である。
そのトレーニングはよりシンプルで状況判断がより少ないものが好ましい。
選手たちに必要以上に考えさせないことが大切である。このトレーニング時間は脳の回復トレーニングにも関係している。
トレーニングでは負荷をコントロールし、マッサージやアイシングをするといった方法も有効であろう。
これによって筋の緊張が緩み、思考力(脳)もリラックスした状態になる。こういったメリハリのあるトレーニングによって緊張とリラックスの違いを学んでいくのである。
さらにリラックスできているということによってより睡眠が深くなり、長いシーズンを考えれば非常に重要なことと言える。
リラックスする方法として呼吸法のトレーニングも有効である。体に酸素を多く供給するために腹式呼吸をするのだ。そうすることで体にある老廃物も流れ落ちていきやすくなる。
イメージトレーニング
イメージトレーニングを行うことは脳のトレーニングとして非常に有効な手段である。
ある特定の状況が来た時に、どのようなアクションを実行するべきなのかを想像して、頭の中でシュミレートしておくのだ。これは試合前に行うことだと思うが、試合後のシュミレートも有効である。例えば、失敗したプレーがあった場合、そのプレーの解決法を頭の中でシュミレートして、それを実行するのだ。
試合後のビデオ分析もこの類の一つであろう。ただ、これは脳を回復させるという側面からみると回復トレーニングの日には避けるべきといえるだろう。
現実と想像を区別できない
これは、最近の研究で明らかになった脳の特性である。
例えば、ライムやレモンを頭の中で想像すると勝手に唾が口の中に広がるということがまさにこの状態を証明している。口の中に何も入っていなくても過去の記憶からその酸っぱさを想像し、脳が反応して唾が出るのである。脳は現実の酸っぱさなのか、想像上のものなのかが区別できていないという事である。
脳は現実と想像を区別できない、これがイメージトレーニグの肝となる点である。つまり脳は想像したことを、現実の体験だと理解するわけである。
想像すると脳は勝手に現実に起きた体験だと勘違いし、経験が積めたと錯覚するわけです。人は経験を繰り返すほど、対応力がついてくる。それによって自分自身に自信が付くことに繋がるわけである。
3つのポイント
1、ゴールを明確にする
2、集中できる場所を選ぶ
3、自分が持っている感覚をフルに使う
ゴールをも明確に
明確なゴールに向かって、自分のイメージを膨らませることが重要である。
これから実際に起こるであろう状況に対してどのように対処したいか、どのような結果を得たいかなどといったことを想像し自分のゴールを明確にするわけだ。
集中できる場所
ゴールが明確になった次は、このトレーニングをするだけである。静かな場所を選び、それに集中するのだ。さらにそこでは呼吸をゆっくりし、その呼吸に意識を向けるようにすると良い。
感覚をフルに使う
キーポイントになるのは五感である。視覚、嗅覚、触覚、味覚、聴覚の五感を使い、様々なことを体験している。サッカーのプレー中も同じである。この方法でイメージトレーニングするとより効果的である。さらにその時に感じられる自分の感情も含めるとさらに効果がある。その場面では何を思い、感じるのか。
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ホッフェンハイムのトレーニング7月19日(午後)
今回は前回の続きでホッフェンハイムの7月19日の午後のトレーニングである。
ウォームアップ
始めは3グループ(各7人)を、1つのグループは5vs2のポゼッショントレーニング、2つ目のグループはコンディショニングを兼ねてラダートレーニング。3つ目のグループは短いスプリントからのシュート。その際、コーチはコーンの色を叫び、その色のコーンまでスプリントし、その方向に設置してあるゴールにシュートする。
1ステーション7分で順々に移動していく。
今度は5+1vs2+1のポゼッショントレーニング。
始めは小さいフィールドで5vs2。そこで何本かパスが繋がったら、フィールドの奥にいる選手にパスを通し、そのままフィールドが大きい状態で6vs3。
パート2
4人組5グループが作られ、異なったビブスを着てこのトレーニングは行われた。
まずは2vs1が行われ、それが終わった瞬間に3vs2が始まる。そして、できる限り2vs1の2人組は3vs2の2のヘルプにスプリントして戻る。もし、2vs1の攻撃側がすぐゴールを奪えなければ、3vs2の攻撃チームはカウンターアタックを仕掛けることが許される。ナーゲルスマンのコーチングポイントは、可能な限り早く良いポジショニンにつくことであった。
パート3
まず始めに4vs3が行われる。ゴール後、もしくは45秒後に4vs3の3のチームのGKが反対側のフィールドの4人チームのウイング(赤丸)にロングパスを送り、そこから7vs7のスタート。始めに4vs3をプレーしたチームはロングボールが蹴られた瞬間にそれぞれ攻撃、守備に参加しなければならない。チームのフォーメーションは3-3-1 or 3-1-3で構成された。
このメニューでその日の練習は終わりだ。
ナーゲルスマンのトレーニング
①8vs8+4 4pp
白色のチームがボールを10本通したら、もしくは赤色がボールを奪ったら4つのゴールのどこかにシュートすることができる。(スモールゴール)
②6vs6+2 からの2vs2/4vs2
まず6vs6+フリーマンのボール回しで攻撃側が10本繋いだら前方2vs2にパスを出すことが許される。攻める方向はどちらでも良く、6vs6をプレーしていた攻撃側の2人のみが攻撃に参加でき、4vs2の状況を作ることができる。
③5vs5 4PP
5vs5のゲーム形式のトレーニング。チームのフォーメーションが設定され、3−2でプレーしなければならない。
④5+2vs5
7vs5のゲーム形式のトレーニング。サイドでは3vs2が作れる状況に。
赤チームのみにオフサイドルールが適用される。
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ナーゲルスマンから学ぶシリーズ
ホッフェンハイムのトレーニング 7月19日(午前)
7月19日のホッフェンハイムのトレーニングを紹介したい。
つまりナーゲルスマンのトレーニングだ。(少し意訳してますが)
Warm-Up
選手たちはジムでトレーニングをスタートさせ、そこではボールを使わずに簡単なウォーミングアップがまず行われた。
この後、ボールを使ってのウォーミングアップが行われた。
一つのグループでは小さなスペースでパスのパターントレーニング、もう一つのグループはランニングとドリブルが行われた。そして、5分後にはこのグループは入れ替わった。
その後、ウォーミングアップの続きとして8vs3(ツータッチ以内)が行われ、アシスタントコーチはなるべくワンタッチでというコーチングが飛んだ。
さらにこのアシスタントコーチは選手の名前を叫び、名前を叫ばれた選手はポールまでスプリントしなければならない。つまり、状況によっては8vs2もしくは7vs3になるわけだ。このウォーミングアップ中はナーゲルスマンはコーチングを一切していなかった。5分×2セットで行われた。
パート2
7vs4⇨3vs2or2vs0 ゲーム形式のトレーニング
ますフィールドの真ん中で7vs4が行われ、7人のチーム(赤丸)はボールをキープしボールを6本通したら、敵のいない方に攻撃することが許される。そして、4人のチーム(白丸)はボールを奪い、3vs2の状況の中にボールを供給することが目的になる。
その後、7vs4⇨3vs2 から6vs4⇨3vs3としシチュエーションをより難しくした。
先ほどと同様に5分×2セットである。ナーゲルスマンは主に4人のチーム(白色)にコーチングを行っていたようだ。
パート3
4vs4vs4vs4+4+2
このトレーニングはフィールドを3つのゾーンに分けて行われた。黄色のチームはボールを前に運ぼうとし、緑のチームはボールを奪うためにプレッシャーを黄色のチームにかける。緑のチームはボールを真ん中のゾーンになるべく早く供給し、そのままゴールに向かう 。その際にオレンジも攻撃に参加。彼らはワンタッチ以内でプレーしなければならない。黒のチームはゴールの後ろからその攻撃を防ぐためにボールにプレッシャーをかけ、守りに入り、ブロックを作る。赤色のチームは壁となりゲームに参加することができる。つまり4チームが一斉にトレーニングに参加しているわけだ。
フィールドのスペースはかなり小さく、かなり負荷の高いトレーニングのようであった。このトレーニングでは前方に多くのボールが供給され、多くのシュートシーンが見られた。
このトレーニングで午前の部のは終了である。
午後のトレーニングに続く。
合わせて読みたい。
1日(午前)の流れ
ジム
パストレーニング&ランニング、ドリブル
8vs3ポゼッショントレーニング(5分×2セット)
7vs4⇨3vs2or2vs0(5分×2セット)
6vs4⇨3vs3or2vs0(5分×2セット)
4vs4vs4vs4+4+2(5分×4セット)
計75分
ホッヘンハイムも取り入れているVisionup。
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トットナム、2018年に新スタジアム建設へ
成長著しいトットナムが今度は、新スタジアムの建設に乗り出すようだ。
その重要な役割を担うのはSanjeev Katwaである。
テクノロジー部門のトップ、Sanjeev Katwaのテクノロジービジョンはカスタマーが何かを経験できることと、成功のための長期的なプランに基づいている。
スポーツにおける成功は優勝やタイトルを獲得することである。
ピッチ上の成功は最高である。ただスポーツの最先端を走る組織はビジネス面の成長を手助けするためにピッチ外で様々な取り組みを行っている。
Sanjeev Katwaはテクノロジーは継続的な成功のためには不可欠なものと述べ、
さらに彼はこうも述べている。
トットナムにおける最高のことは今取り組んでいることが従来の ITよりもはるかに素晴らしいことである。クラブも自分たちが現代的なテクノロジーの機能を有している認識がある。数年まではテクノロジー部門が最も重要であると考えているクラブはほとんどいなかった。しかし、今では。。。。
今回の新スタジア建設にあたってこのデザインのキーとなるのはテクノロジーで、ボルトが敷き詰められたスタジアムというわけではなく、英知に富んだスタジアムのようだ言うなればIntelligent stadiumというわけだ。
ロンドンでは最大のスタジアムになり、61559人が収容できる予定。
さらにサッカー場としてだけではなく、NFLやコンサートなど様々なイベントが開催できるように設計されており、人々をハッピーにできるようなスタジアムを!テーマにデザインが考え抜かれている。
"Changing the customer experience is going to be key for us,"
カスタマーの経験を変えることをテーマとし、カスタマーの一つや2つではなく、価値観、全てを変えたいとSanjeev Katwaは述べている。
Creating new customer experiences
スタジアムを通じてこの考え「Creating new customer experiences」を持つことは非常に興味深いことである。本当に創りかえることはできるのであろうか。
スタジアムに入るまでのルートにもかなりこだわりを持っているようで、入るとすぐにピッチが見え、周りにはクオリティーの高い食事、飲み物が提供され、サポーターが満足して帰れるようにデザインが練られている。ミシュランに登録されているレストランが設置され、特別会員になることでここで食事が取れるという噂もある。
Hewlett Packard Enterprise (HPE)との提携
建設にあたってHewlett Packard Enterprise (HPE)と提携し、何年も前からアイディアが検討された。今のところ、彼らの力を借りてLED看板、無料Wifiスポットの設置、携帯電話の販売ポイント、クリックして食事や飲み物が注文できるデジタルシステムなどが設置されるようだ。
ピッチの上だけではなくビッチ外のトットナムの取り組みに注目したい。
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スポーツ心理学の真実 パート2
今回はスポーツ心理学パート1の続きである。
早速、ACTにおける6つの柱となる考えについて。
1.コントロールしながら受け入れる。
スポーツ選手は一般的に物事をコントロールしたいはずだ。しかし、試合は不確実なことを運んでくる。例えば、誰が試合に勝ち、試合がどのように進むのかといったことだ。スポーツ選手はフラストレーションや怒りや恥じらいを知ったり、感じとったりする必要がそもそもない。なぜなら、誰もそれを必要としないからだ。
スポーツ選手が学ばなければならないのは頭の中の考えや感情が頭をよぎるということをだけを認識すれば良いといことだけだ。間違った戦いは意味がないのだ。(パート1参照)
2.認知の拡散
ACTによって選手たちはネガティブな考えや感情が自動的にパフォーマンスを下げているわけではないということを学ぶ。そして、誰も強い自信なくしてメダルは勝ち取ることができなかったという事実を知るのだ。
それを理解するためには最終的に行動を必要とする。
選手たちが自分が思っている考えと自分自身にかなりの距離があると認識できると、そこには柔軟性というものが生まれ、自分自身がコントロールできるようになる。
3.今が現実
次は今この瞬間が現実であるという考え方である。これは良いパフォーマンスを発揮するためには非常に良い要素である。
過去の全てはあくまでも記憶の中にあるだけで、未来にその考えが襲ってくることはない。実際のところ、今が現実であるということだけがスポーツ選手を動かすきっかけとなりうるはずである。よって、休憩したり、一度全てをリセットすることができると考えることができるはずだ。その場でストップさせても、また今という現実がやってきてそれを再開させることが可能であるからだ。(何か息苦しさを感じたらこう考えれば良いのだ。)
4.自分自身
4つ目は自分自身と会話するということだ。人は他のものとどのように付き合うか、接するかということは自分自身に大きく影響を及ぼす。私たちは他人や他のことと繋がっている。もちろん自分自身とも繋がっているということだ。自分自身を思いやることによって不安や恐怖が緩和されパフォーマンスに良い影響を及ぼすという研究結果も出ている。
5.価値観
5つ目は価値観である。人によって重要なこと、やりたいことは異なり。つまり、人それぞれ価値観は違い、その価値観の違いがまたそれぞれのゴールを決める。ゴールは何かを得たり、何かに到達したい望ましい成果、結果である。
この価値観やゴールは奥底に存在し、強い成果、結果を発揮する源にもなる。 ACTにおいては価値観というものがコンパスのような役目を果たし、このコンパスの役目こそがプレーにおいて重要だ。さらに普段の生活においても重要であることは言うまでもない。
さらにこういった価値観はインスピレーション、モチベーション、さらに逆境に立ち向かうことに対しても関係性が大いにあるのだ。
6.特別なアクション
自分自身にとって何が重要であるか、ゴールであるかを知った時、スポーツ心理学者はその彼にとって良い行動も含めて、全ての行動をチェックする。そこにはいくつかヒントがあるからだ。そこでは全てがカテゴリー分けされる。例えばスポーツ、家族、リラックスなどである。
あなたは積極的にスポーツをしたいとする。例えば、サッカーだ。サッカーには攻撃と言うものが存在する。よって積極的に攻撃をしなければならない、もしくは1対1の戦いを相手に挑まなければならないであろう。これは特別なアクションでそうすることで試合に勝てたりするのだ。これは価値観重視の方法論だとも言えるのだ。やりたいことをやる(それぞれ違う)、つまりこれが特別なアクションなのだ。
心理的柔軟性
このACTの6つの柱はスポーツ選手の心理的柔軟性をより大きくしてくれるものである。(簡単なことでプレーに必要なこと以外を考えない。)この心理的柔軟性がある状態ではボジティブな考えをそもそも持つ必要はなく、選手と選手の持っている考えの関係性の距離をどのように保つかということに注力するだけで良いということだ。
このACTの考え方を取り入れることで神経質な状態で、限定的な思考(ネガティブな思考)を消そうとする必要もなくなり、常にトップのパフォーマンスを引き出せることができるようになるはずである。
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スポーツ心理学の真実 パート1
ある誤解
スポーツ選手はプレーするためには気持ちの良い状態(ストレスがない状態)でなければならない。
実はこれは誤解である。
重要な場面において、神経質になったり、ネガティブな気持ちになることはやむ得ないことである。ここで重要なことはその選手のパフォーマンスのピークをもってくることである。それを助けるものとしてAcceptance and Commitment Training(ACT) というものがある。以下、ACTとする。
この ACTを使い、ストレスがある状態、不快な状態の時にトップパフォーマンスを発揮する方法を紹介したい。
あるトップ選手がいた。
彼女は経験豊かでナショナルチームに所属していた。
しかし、ある時からトップパフォーマンスが出せなくなっていた。
スポーツ心理学者からはその選手からはフラストレーション、怒り、悲しみ、恥かしさがあるように見えた。
そんな状態にも関わらず彼女はもう一度、トップに立ちたがっていた。
しかし、どうやって?
そこで彼女に対して一般的なスポーツ心理学のメソッドを使われた。
リラックスさせ、注意を引かせないようにし、マインドコントロールを行った。
これはネガティブな選手をボジティブな方向にもっていき、これによってより簡単に良いプレーができるような一つの方法論であった。
この取り組みによって進歩が少し見えた。しかし、十分ではなかった。
まだ神経質な状態が続き、フラストレーションが溜まる状態にあった。これによってまだトップパフォーマンスが発揮できていなかったのだ。
神経質であることはいたって普通である
あるオリンピック選手の言葉。
あなたはあなた自身を信じなければならない。これはいつもの試合と同じである。しかし、くそったれなことに人生を決定する試合でもある。メダルを取れば歴史に名を刻み、負ければすぐに忘れ去られてしまう。
スポーツ心理学者からするとこの言葉を非常に偉大と感じるようだ。この選手は、自分のそばにいる人々、そして自分自身についてよく認識しているのだという。
ACTはある考えからきている。ある考えとは私たちが考えているほど私たちの考えや感情をコントロールすることはできないというものだ。
この考えから考えると難しい状況や興奮する状況において神経質になることはいたって普通であるということになる。
進化、成長についてこれから考えることは良いことでもある。失敗をしてしまうという考えや感情を持つことさえが無意味であるとなっていしまう。そもそも失敗することは普通であるからである。
強くあることや恐怖を感じることは生きている証でもあり、現実の世界のものである。
得点することができなければ、忘れ去られる。メディアに対して良い振る舞いをしなければスポンサー契約が延長されることはないであろう。これは当たり前のことである。
神経質な状態で、限定的な思考(ネガティブな思考)を消そうとハードに働いた場合、それは(神経質、限定的な思考)度々、より大きくなって返ってくるであろう。
スポーツ選手にとってこの神経質さや恐怖、ネガティブな思考はエネルギーを無駄にしてしまう。それらが裏目に出てしまうのだ。これは研究によっても証明されている。
プレーを向上させていく
従来の方法では全て上手くいくとは限らない。よってACTの考えはトップアスリートにとっては非常に有効的な考えだと言える。これは、選手のパフォーマンスは常に上がったり下がったりし、怪我をしたり、チームに選ばれなかったことで神経質になり、ストレスを感じることは当たり前という考えに基づいているからだ。
そして、こういった自分の敵となるものとどういうふうに付き合うかを知っていることがより重要となる。
そんな ACTの6つの柱について。
パート2に続く。
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パイオニア
全ての業界においてパイオニアというものが存在する。そして、そのパイオニアがすることはある程度、保証されている。サッカー界においてもそれは当てはまる。
彼らは世界に色を与える
オランダのクライフはまさにそうであった。また、ドイツに革命をもたらした一人であるルイス・ファン・ハールもその一人である。日本に馴染みの深い、ウィル・クーパーもテクニックトレーニングのパイオニアだ。
クライフはフィールドを小さくしてプレーさせることを推奨し、クーバーはボールコントロール、テクニックの習得に力を入れてきた。どちらが良く悪いということではなく両方をバランス良く使うことが重要であろう。
このブログに書かれているようにオランダサッカー協会はまたも育成のパイオニア、サッカーのパイオニアとして改革を起こそうとしているようだ。
オランダサッカー協会は11歳までの子供たちの試合のルールを変更し、より狭いフィールドで、より少ない人数でプレーさせているようだ。これは研究、調査によって決められたようである。ヨーロッパで成、著しいドイツ、ベルギー、デンマーク、イングランドではすでにそれは行われている。
よってオランダサッカー協会もストリートサッカーの形を取り戻し、スローインではなく、ドリブルイン(ラインが出たらドリブルによってスタート)を採用、審判ではなく付き添い人(遊び場のお兄ちゃんやお姉ちゃんのような役割)を置くことを決めたようだ。
ただこれはすでにパイオニアであるクライフやファン・ハール、クーパーによって20年も前から推奨されていたのだ。オランダサッカー協会の保守派によってこれは採択されていなかった背景があったが、その保守派がオランダサッカー協会から抜け、やっとこのフィロソフィーが取り入れられたようだ。
この改革によってオランダサッカー協会は2026年までに世界のトップに立とうと考えている。
しかし、今のベルギーを見て欲しい。
ベルギーはゼロから始まり今や世界のトップを走っている。彼らは20年も前にオランダサッカースクールから学び、知識を得て、フィールドを小さくし、ボールコントロール、テクニックを学ぶことを優先して行った。その結果がこうだ。これはオランダにとって本当に悔いが残ることであろう。オランダはそんなベルギー、もちろんドイツとも戦わなければならない。
ただこうやって革命とは起きるものだ。オランダサッカー協会では協会内での掃除が行われた。あとは前に進むだけであろう。パイオニアの逆襲である。
今後のオランダが楽しみである。
引用:Pioniers – Voetbalscholing.nl
怒鳴るだけのざんねんコーチにならないためのオランダ式サッカー分析
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サッカーをすると良いこと
あなたは今も現役ですか?それとももう引退してしまいましたか?
いつ引退しましたか?また現役復帰しますか?
現役復帰したことはこれまでにありますか?
🇨🇭現役復帰⚽️
— ⚽️サッカーキング (@SoccerKingJP) 2017年7月4日
引退表明から5カ月、元仏代表FWシセが現役復帰…スイス3部クラブ加入https://t.co/GsPnaXpfpU#ジブリル・シセ がスイス3部リーグのクラブと契約し、現役復帰を果たしました。#サッカーキング pic.twitter.com/kfLhUPa8iK
先日クラブよりリリースありましたが、この度8月14日 味の素フィールド西が丘にて引退試合を開催して頂ける運びとなりました。日本サッカー協会 田嶋会長、Jリーグ 村井チェアマン、そして東京ヴェルディ 羽生社長にこの場をお借りして開催にあたり心からの感謝をお伝えさせて頂きたく思います
— 永井秀樹 (@hideki_nagai) 2017年7月10日
引退試合!
— よしだあつみ (@_ay_1219) 2017年7月12日
全然マネージャーの仕事はしなかったけど、笑
サッカーを久しぶりに見れて めっっっっっちゃ楽しかった!
超出来レースだったけど、シュート1点決めれて嬉しかったです( ¨̮ )笑
この代の南高サッカー部に入部して、宇宙一素晴らしい青春を謳歌できた!ありがとう! pic.twitter.com/PIQdRaiSXZ
サッカー部引退しました。
— 駿一郎 (@0214_shun_i) 2017年7月12日
ボロ負けだったけど最後までやり切れてよかったです。
1.2年生あとは頑張れ👍 pic.twitter.com/y0TcK4PScT
ヨーロッパや南米ではサッカーが生涯スポーツとして考えられている。
さて日本はどうか。日本の選手たちは高校卒業、大学卒業と同時にサッカーをストップしてしまうことが多い。
仕事が忙しかったり、バーンアウトしたり。
もしかしたらプレーする場所やチームがない選手もいるかもしれない。
もうサッカーはしたくないですか?
迷っているならばもう一度始めて欲しい。
その理由を簡単にまとめてみた。
フィットネス
練習を2回もしくは1回、そして週末に試合をすればあなたのフィットネスは維持される。これは本当に素晴らしいことで、体にとっては十分だ。しかし、引退後、何もしなければフィットネス、あなたのコンディションは落ちていく一方だ。体重増えていませんか?
セラピー効果
Trimbos instituut(Trimbos-instituut ORG | Home)によるとスポーツをする人はしない人に比べて、うつ病、恐怖症、不安障害になる確率が高いとされている。
サッカーをすることは肉体的な部分だけでなく、精神的な部分にも良い影響をもたらす。
社会生活のアップグレード
前後半の後、必ずもう1試合あるはずだ。そこでは新しい出会いはもちろん、サッカーをすることによって繋がれた仲間たちとの楽しい時間が待っているはずだ。皆でお酒を飲み、美味しいものを食べる、そして、たくさん話す。その時間を過ごすことで生きている感覚を味わうことができるであろう。
世界最高のスポーツ
これが最大の理由かもしれない。サッカーは世界でもっともプレーされる最高のスポーツだ。ゴールした瞬間のあの熱狂、エースからボールを奪った時の優越感。一瞬、一緒の出来事にドラマがある。
戻ってきて欲しい、サッカーの世界に。
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