元チェルシーのランパードは10秒間に何回、周りを見た?
スポンサーリンク
選手たちはよくボールを持った時ののアクションについて評価される。例えば、ドリブル、パス、シュートなどである。また、タックルもその一つだ。
これはトレーニング時におけるコーチ、監督により伝統的なアプローチの一つである。
しかし、選手たちはこのアクションを上手く実行するために全ての条件を作り、手に入れてからそれを実行するはずである。
このアクションを実行するために必要不可欠な条件とは観る動作である。
これはフィールドで起こっている何かを観るということである。
選手は周りをスキャニングし、敵がどこにいるか、フィールドのどこにスペースがあるか、どの味方がフリーであるか、相手GKはどのポジションに立っているかなどを見つけようとしているはずである。
その選手が自分の周りで何が起きているかを知っていたら、より簡単により良いプレーの選択ができるはずである。また事前に状況がどのように進むかを知っていれば同様により簡単により良いプレーの選択ができるはずである。
つまり、観る動作がしっかりしていれば、ボールを持った時に基本的なアクションはできるということである。
フランク・ランパード
フランク・ランパードの動画をまず見て欲しい。
これこそ観る動作に関しての良い動画である。何回彼は観る動作をしたのかお分かりになってであろうか。
彼はボールを受ける前の10秒間に12回も観る動作を実行したのである。
ランパードはあるインタビューの中で、自分の周りで何が起きているのかということを常にトレーニングしていたと述べている。
トレーニング
テクノロジー
ではどうやってこの観る動作に関して選手たちをトレーニングで向上させるかということを考えたい。オランダやドイツのクラブではハイテクなメガネをトレーニング中に選手に装着させて、これを向上させようとしている。そこまでコストが高くないことから大きな成果が出るのではと期待されている。
ホッフェンハイム、スイス代表が使用するハイテクメガネ。
これをクリック↓
ステップ1
そして、簡単な方法としてはドリブルトレーニングをしながら周りを見させるということだ。ウォーミングアップ等で取り入れるのが良いかもしれない。
ステップ2
さらにパリ・サンジェルマンではこんなトレーニングがされているようだ。
コーチが2色の色を叫び、選手は最初に叫ばれた色の人間型のポールを触り、ボールを受け、後に叫ばれた色のビブスがかかったゴールにシュートをするといった内容だ。
周りをスキャンするという能(観て、集めて、実行する)力はこういったトレーニングによって向上される。
ただパスとトラップの形式のトレーニングを行うか。それとも時間を有効に使い、サッカーに必要な観る動作をトレーニングするか。
基本的にはコーチ、監督にはトレーニングを決定する権利が与えられている。こういったことを知っているか、知らないか。もしくはトレーニングするかしないかで選手の未来は変わって来るであろう。
ゲームをしながら鍛える!そして、オススメ本!
子どもが伸びる魔法のビジョントレーニング (NIKKAN SPORTS GRAPH)
- 作者: 内藤貴雄
- 出版社/メーカー: 日刊スポーツ出版社
- 発売日: 2010/10/01
- メディア: 単行本