サッカーは監督だ

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移籍の意味

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この時期になるとヨーロッパでは、移籍市場が慌ただしくなる。選手、クラブ共に落ち着かないであろう。

 そこにはネイマールのようなとてつもない移籍金が発生し、移籍することがあるかもしれない。

 ただ忘れてはならないのは、若い選手がステップアップのために移籍、もしくは契約が更新されずに移籍するケースもあるということだ。実際にこの移籍は選手のキャリアにどう影響するのであろうか。

移籍市場

世界的にみて多くの移籍はフリーで、大きなお金が動くことはそうない。約75パーセントの移籍が契約満了か解雇である。残りのケースがネイマールのような移籍や若い選手がステップアップによって生まれる移籍であり、そこにはクラブに利益が生まれる。基本的には外国に渡ることが多い。

 

オランダ事情

少し勢いが落ちているオランダ。かつての育成大国の現状はいかなるものか。

 

5年間でどれだけの選手が外国に渡ったかという調査がある。

この調査によると約5%が19歳以下の選手で、21歳から23歳の選手が主に海外に活躍を求め海を渡っている。26歳、27歳の選手は国に残り、オランダリーグでトップ選手として活躍している。21歳から23歳の選手たちの移籍先は在籍していたクラブよりもレベルが落ちるクラブに移籍することが多いという事実があった。

在籍クラブよりも良いクラブにいくのは、19歳以下のトップの選手だけであったのだ。

プレー時間の減少

試合のプレー時間は選手の成長に欠かせない要素である。

Ford, P.R., Ward, P., Hodges, N.J., & Williams, A.M. (2009). The role of deliberate practice and play in career progression in sport: The early engagement hypothesis. High Ability Studies, 20, 65 75.

 

 

移籍後、この選手たちに何が起こっているのであろう。

実は多くの選手のプレー時間が移籍する前に在籍していたクラブでのプレー時間よりも少なくなってしまったという事実があったのだ。

 

チャンピオンズリーグへの道?

オランダでは半分の選手が一日だけでもチャンピオンズリーグに立てている。

このデータは移籍によってチャンピオンズリーグに到達した選手だけではなく、そのクラブに在籍続けたことでそのチャンスが巡ってきた選手の数も含まれている。

 ただ、オランダにおける移籍事情を見てみると良いクラブ(ECI数値の高いクラブ)への移籍はあまり多くなく、仮に移籍した場合においてもプレー時間が短くなってしまっている現状がある。

 移籍するということは夢があり、成長できる可能性を秘めているが、そこには多くのリスクがあることも忘れてはならない。

 

そうなると移籍先を選ぶことは本当に慎重にならなければならず、お金だけを見ていたらその後のサッカーキャリアに大きくマイナスになってしまうであろう。

サッカー代理人 ジョルジュ・メンデス

サッカー代理人 ジョルジュ・メンデス

  • 作者: ミゲル・クエスタ,ジョナタン・サンチェス,木村浩嗣
  • 出版社/メーカー: ソル・メディア
  • 発売日: 2015/07/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

 

 

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