ビエルサの金言
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どのように良いサッカー選手を育成しますか?
サッカーの世界において選手がたくさん必要である。そこには非常に大きなお金が動いている。しかし、良い選手は不足している。そこでどのように選手は生まれる?
正しく遺伝的な構図がなければ偉大な選手は生まれないと述べるビエルサ。
さらにアカデミーは選手を育成するというのは言うまでもない。しかし、トレーニングだけではトップの選手を育成することは難しい。そこには遺伝的な要素が絡んでくるのだ。しかし、そこにアプローチしているクラブは決して多くはない。
タレントは試合で直面する問題を解決することができる選手のことを指す。80%のプロサッカー選手はタレントではない。この選手たちはタレントが問題を解決するようなことを手にとり、抱えたがる。しかし、彼らの能力ではその問題を解決することはできない。だからこそ、サッカーにはアイドルと言うものが必要なのだ。それは、才能のない選手たちが真似できるようにするためである
育成アカデミー
ビエルサは育成において8歳から12歳、13歳から18歳の2つのブロックにおいて分けるべきだと考えている。1学年を9ヶ月(リールのアカデミーではバケーションと準備期間があり、この期間は含まれいない)と考え、週に4回トレーニングしたとする。そうすると5年間で720回のトレーニングプログラムが必要だと考えるのが普通だと考えているようだ。そうなるとクラブはトレーニング1からトレーニング720までが必要であると言える。
ビエルサは170のトレーニングを持っているようだ。そこにはサッカーの動きが全て含まれているのだ。
例えばボールを前に運ぶというアクションに対して彼の分析から全部で26パターンあり、そこで彼は26の異なったトレーニングの形があり、そこで起きる全てのことを説明できるそうだ。育成においてはこういったことを各ブロックに含めなければいけないと考えているようだ。
ビエルサ10の金言
最後にビエルサ10の金言を紹介したい。
- 美しいサッカーが結果の犠牲になることは非常にくだらないことだ。結果ばかり追い求める人は懲らしめられなければならない。
- 選手は自動的に行動してはならない。彼は学び、そして忘れなければならない。アクションは常に行われ続け、必要な時にサッカーが生活に入り込まなければならない。
- 攻撃的な真ん中のMFの選手を欠くフォーメーションはサッカーに不可欠な何かを欠いている。
- サッカーにおいては10の戦術で成り立っている。アカデミーでこの10の戦術を学ばなければならない。
- パスを常に斜めに出されなければならない。なぜなら、ゴールに背を向けてボールを受けた場合すぐにプレーすることはできず、すぐにボールを奪われてしまうだろう。
- サッカーの監督としてプレースタイルを選択しなければならない。守備において2つの方法を選ぶことができる。それは待ちながらコントロールするか推測するかである。個人的には相手が前にボールを運ぶのに時間を費やさせるよりも前からボールにプレッシャーをかけることを好む。
- フィールドを小さくすることは簡単である。そこでは良い選手は必要ない。フィールドが制限されていることで問題を解決することを学ぶことはより難しくなる。
- 良いパスはバウンドせず、地面を滑る。
- 全てはタレントの側で始まる。タレントは誰も導けないような答えを与えてくれる。
- 信憑性はコーチ、監督が持たなければならない不可欠な質だ。私たちが提案することは湧き出る感情とある確信から来ている。確信させることはコーチにとって大切なものの一つである。
Marcelo Bielsa - Coaching Build Up Play Against High Pressing Teams
- 作者: Athanasios Terzis
- 出版社/メーカー: Soccertutor.com Ltd.
- 発売日: 2017/06/30
- メディア: ペーパーバック