ネイマールの移籍によって取り戻すバルセロナのサッカー
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ネイマールはパリ・サンジェルマンにとんでもない形で移籍することになった。
しかし、この移籍によって本来のバルセロナの形が戻っってくるのではという話がある。新監督バルベルデの就任はフィールドで忠誠を誓わせるという当然の変更だと言えるかもしれないというこだ。
全ての選手は今後、戦術プランの中でプレーしなければならないであろう。おそろく、従来のポゼッションサッカーに戻るであろう。
フランス代表、ティエリー・アンリを覚えているであろうか。彼はフランスのスーパープレイヤーであったことはいうまでもない。しかし、当時の監督、グアルディオラは彼をフィールドの外に出したのだ。なぜかというと彼にはバルセロナスタイル、カタルーニャのサッカーの中で規律を持ってプレーすることができなかったのだ。本当にそうなのか?と疑問にもつ人はいるかもしれないが少なからずグアルディオラの中ではそうであったのだ。
名高いカタルーニャの血
スター選手よりもプレーの原則の方が大切だという考えはここ最近、薄れつつあったのだ。確かにメッシ、ネイマール、スアレスによる攻撃陣のサッカーは魅力的であった。
しかし、ゆっくりとだがカタルーニャ人たちはこの名高いカタルーニャのポゼッションサッカーに名残惜しさを感じ始めていたのだ。ルイス・エンリケもこれには薄々気づき始めており、自分自身では3人の攻撃陣を操りながら、サッカーの質を高めることは困難であると感じていたのは間違いない。バルベルデと共にかつてのバルセロナに戻る準備を始めたのだ。
バルサの秘密
誰しもが知りたいバルセロナの秘密。それを語る上でこれは出発点になるであろう。
フィールドを縦横、共に4等分しているのだ。これによって小さな四角のゾーンが生まれる。その上での重要なキーファクターは3つのPだ。
Positioning, possession, pressure。
まずはポジショニング。ポジショニングはフィールド上でより多くの三角形を作るため、コンビネーションを作るために必要な要素だ。
次はポゼッション。ポゼッションはボールの支配を意味し、バルセロナの選手だからこそ成せる技だ。
最後はプレッシャー。プレッシャーはボールを失った後、ボールをすぐに奪い返すのだ。バルセロナでは3秒ルールが好まれる。
フィールドを分けることはこの3つのPを成功させることを助けると言える。例えばサポートをする時、この小さなゾーンに2人入ってはいけないというものだ。そして、このゾーンを意識し、サイドいっぱいまでを使い、なるべく多くの三角形を作り出すのだ。
ビルドアップの方法(vsレアル、スーパーカップ)としてはCB2人がサイドに開き、ブスケッツが降りてきて3vs2を作る。ここでプスケッツがマークされている場合は数的有利を作り出すために攻撃的MFどちらかが下がってきてビルドアップに参加するのだ。
さらにポイントなるのはメッシのポジションだ。紙の上では右ウイングのメッシ。実際は10番のポジションでプレーするためにスペースを探している。そして、スアレス、右ハーフのラキティッチが右ウイングのスペースを使うことを意識しているのだ。これが新バルセロナの基本形と言える。
簡単に解説した、今回のバルセロナ分析。スーパーカップではあまり良くない結果が出てしまったが、今後どのようなサッカーを見せるのかやはり注目である。
2017/7/26 Barcelona Build up vs Manchester United