サッカーにおけるデータ
スポンサーリンク
今、多くの会社ではデータを集めることに躍起になっている。それはサッカーの世界でも同じある。
しかし、ここで常に問われていることがある。それは、このデータをどう使うのかということである。
データは新たなるオイル
マーケット研究者であるClive Humbyは「データは新たなるオイルだ」と述べている。
https://www.cisco.com/c/dam/en_us/about/ac79/docs/sp/Information-Infomediaries.pdf
とはいってもどの業界、会社においてもサッカー界と同じでデータを扱うことは非常に難しいとされている。ある研究では10%から15%の会社ではデータを研究し、取り入れることで平均的に20%も業績結果が上がるとされている。
https://whatsthebigdata.com/2012/08/05/gartner-on-big-data/
サッカーにおけるデータ
サッカーにおいてはトレーニング、試合、選手それぞれの個人データ、スカウティングなどに利用されている。特に今後、注目で集まろうであるものはスカウティング分野かもしれない。今までこの分野に関してどのようにアプローチされてきたのであろうか。おそらくスカウトマンの経験であろう。経験からこの選手は活躍できる、成長できると判断され、プロの世界へと連れていかれる。このデータは公に公表はされていないが果たして効果の程はどの程度なのか疑問が残るところである。そこでデータを個人ベースで集め、測定し、どんな選手がプロの世界で活躍できるのかを調べていくのだ。
予測分析
スカウトの分野だけではなく、予測分析という分野もあるのだ。これによって選手の未来の成長が予測できるのだ。例えば、これによってバイエルンのロッペンのような経験のある選手の怪我も含めた成長曲線を分析することが可能である。データを集めることでロッペンが怪我をするタイミングを予測することができるのだ。また、ロッペンのデータを使い、それぞれの選手と比較することで成長できるかについて予測も可能となる。
クラブマネージメント
サッカーの結果による成功が全てではないサッカービジネス。
ソーシャルメディアを通してファンとコミュニケーションを取り、可能な限りチケットを売り、ファンにマーチャンダイジング(マーチャンダイジング - Wikipedia)を与えなければならない。そして、アプリケーション、従業員、契約、ライセンスの分野についても成長させなければならないであろう。
IBMやSAPはこの分野に乗り出し、クラブのマネージメントを全面的にサポートして管理している。彼らはこの分野のデータをリアルタイムに計測し、分析することができるのだ。現在のトップスポーツではクラブ、選手、ファンが複雑に絡みあっている。よってリアルタイムに分析できることは決断をする際に非常に役に立つわけだ。
今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則――『ジャイアントキリング』の流儀
- 作者: 仲山進也
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/10/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
全くゼロからのJクラブのつくりかた サッカー界で勝つためのマネジメント
- 作者: 望月重良
- 出版社/メーカー: 東邦出版
- 発売日: 2015/10/22
- メディア: 単行本