プレー原則の重要性
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伝統的にプレーモデルはフォーメーションから考えることが多い。
例えば、自分たちは4−3−3でトップ下のフォーメーションを採用し、相手が4−4−2のフォーメーションを採用したとする。ここから噛み合わせを考え、どのように攻撃し、どのように守備をするのかを考えていくわけだ。フォーメーションは選手が戦う基礎となり、そこからどこにスペースが生まれ、誰がフリーになるかがわかるのだ。
そして、そこから重要となるのがプレー原則だ。速いテンポでボールを回し、選手はなるべく高い位置に立ち、そこへのパスを狙っていくのだ。
プレー原則
守備のプレー原則を並べてみよう。
ーボールが動いたら、チームも合わせて動く
ー自陣にボールが入ったら、ボールにプレッシャーをかける
ー数的有利を作り出す
ー相手をサイドに追いやる
ー相手が真ん中から攻めてきたら、真ん中を閉める
ー相手がペナルティーエリアに近づけば近づくほど、マークの距離を狭める(ピタッとマークする)
プレー原則についての重要性の考察
1、プレー原則は選手にとって思い出させることを簡単にする。
コーチ、監督はサッカーについて熟知しており、かつ経験があり、サッカーにおける状況をほぼ作り出すがことができる。しかし、選手においてそれはまだ難しいことである。コーチ、監督の説明によってはじめて選手の中に知識がたまり、それが実行できるようになる。それは、決して多くなりすぎてはならず、コントロールすることが大切である。例えば、相手があそこでボールを持っている場合、自分は何をしなければならなかった?
この問いに関して、プレー原則は簡単に答えを教えてくれる。選手が迷う余地はないであろう。そして、これを基に簡単にトレーニングすることができるのだ。
2、相手に合わせる必要がない。
自分たちのプレーモデルはこうで相手のプレーモデルはこうだと考える場合、非常に多くのシナリオを考えなければならない。しかし、相手がどんなプレーモデルでプレーしてくかは試合が始まるまで実際のところわからない。もしくは、試合中に相手はプレーモデルを変更してくるかもしれない。そうなるとそれを修正し、それに合わせてコーチングすることは非常に難しくなるはずだ。
チームにプレー原則があることで、どんな状況でもこの約束は守られ実行されなければならないものである。これがあるからこそ、逆にチームに相手のプレーモデルに関係なく安定をもたらしてくれるのだ。そして、コーチ、監督は自分のチームの質の向上に注力することも可能とするのである。
3、フォーメーションのバリエーションを持てる
サッカーは同じ状況が起こり得ないスポーツである。例えば、選手が退場をしてプランを変更しなければならない状況が来るはずである。
プレー原則があることで仮にフォーメーションが変更になったとしても問題は大きく起こらないはずである。プレー原則をベースにフォーメーション変更を可能にするのである。
4、トレーニングによって選手を向上させることができる。
22人のフィットした選手を抱えることができるチームはそう多くはないであろう。その中で、ゲーム形式のトレーニングをした場合、9vs9、8vs8、7vs7になってしまうこともあるはずだ。しかし、こういった場合でもプレー原則のトレーニングは可能である。サイドにボールを追いやるというプレー原則のトレーニングをした場合、この選手の数がいれば十分にトレーニングの目的を達成することができるのだ。
強いて言えば3v3のトレーニングでもこれを可能にしてくれるであろう。
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