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今さら聞けないバルセロナの哲学〜これを読めばバルセロナのサッカーがわかる〜

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多くのチームや監督、コーチがバルセロナのサッカーについて語り、真似をしたがる。それは彼らのサッカーが革命的で観ていて興奮する他ならないからだ。

バルセロナのサッカーにおいてはレベルの高い技術とある特定の理解、ゲームを読む力が必要とされる。決してバルセロナの文化になれ、バルセロナのシャツを着てプレーできる選手はそう多くはない。そして、彼らの哲学は3つのP(positioning, possession and pressure)によって構成されている。改めてそれを詳しく見ていきたい。

Positioning

positioningはバルセロナの個人技、創造的なコレクティブさ、自由を生む出すフレームワークとなる。それは、必要条件と構造の理解によって作られているのだ。

ご存知の通り、バルセロナのフォーメーションは4−3−3。中盤の形はトップ下の逆三角形である。実はこのフォーメーションはより簡単に等間隔で三角形を最も簡単に作ることができるフォーメッションなのである。つまり、これはボールが簡単に動かせることを意味している。基本的な形として、ボールを保持している場合、選手たちは広く深い位置にポジションを取る。選手たちがこの形を維持、作り出すために素早い切り替えとスプリントが求められるのある。そうすることに初めて、11人が心地よくプレーすることができるようになるのだ。

このオーバーロードが求められるバルセロナのサッカーは5vs2のトレーニングが根幹をなしているとされている。

これはバルセロナのヒートマップである。これは彼らがどのようなポジションでプレーしていたかを表しているわけだ。

ボールポゼッションを維持するためにオーバーロードによる動きが必要とされるわけだが、これによってボールを保持し続けることによってゴールに近づいたり、チャンスを作り出すことができるのだ。さらには相手をずっと自陣のゴール前に留まらせておくことができるのだ。

バルセロナ選手たちはアカデミー時代から大切にボールを扱うことを学んでいる。これは全てのサッカー選手に必要なことで非常に大切なことであることは言うまでもない。しかし、これを可能にできる選手やチームだけが美しく魅力的なサッカーを展開することができる。

 

ボールのないところでの流動性、動きとボールを受けるポジション、そこにおける体の向きによって攻撃的で共通のイメージも持った状態でのボールポゼッションを可能にする。彼らはそれが簡単にできているように見えるのだ。しかし、彼らはそのための準備を怠らない。むしろ、これが完全に身についてしまっている。

今はカタールでプレーしているシャビは90分間に804回も周りを見ていたというデータがある。パスの成功は必ずしもボールを蹴るという技術だけではなく、こういった準備があって始めて可能とする。バルセロナの選手たちは相手の位置、敵の位置、ボールの位置などあらゆる情報を集めているのだ。

 

バルセロナはしばしば攻撃のポイントを変える。これを操っているのが守備的ミッドフィールダーのブスケッツだ。彼はボールを受ける際の体の向きやキックフェイント、ターンによって攻撃のアクセントを作り出す。ちなみに彼をこれを8歳の時からバルセロナで学び実行しているのだ。そう考えると末恐ろしい。

 

攻撃のアクセントを変えるということは敵に驚きを与え、守備陣形を崩し、ギャッブを作り出すことを可能とする。バルセロナはロングボールを使ってウイングやトップの選手にパスを送るというよりは短いパスでこれを成し遂げる。むしろ短いパスの方が成功率が高いと考えているようだ。それはデータも物語っている。

攻撃的なサッカーを展開するスペインリーグで唯一、平均55パーセント以上のポゼッション率を保ち、チームにおけるパスの成功率はなんと88パーセントである。ちなみにレアルは87パーセントでポゼッション率は平均54パーセントである。また、バルセロナのパスの距離の平均は16メートルである。

ハーフスペース

今、日本でも流行りのハーフスーペスという言葉があるが、もちろんのことバルセロナもこのスペースを使うようにしている。このスーペスでボールを受けることで相手に脅威を与える他、選択肢を多く作れるのだ。(詳しくは今回は割愛したい。)さらいに彼らは相手のギャップを見つけてそこでプレーするのだ。ギャップとは相手DFとMFの間、MFとFWの間のスペースのことである。

バルセロナの守備

バルセロナにとって最大の守備はボールを失わないことである。ボールは人よりも速く走るという考えから、逆転の発送で守備においてボールをなるべく追い回さないようにしたいのだ。この戦い方は必ずしも試合に勝てるとは言えないかもしれないが、ボールを保持し、得点チャンスを多く作れる可能性があることから試合に勝てるチャンスを高まるであろう。これを実行するためにバルセロナは攻守の切り替え時(攻撃から守備)においてボールを失ったらすぐにボールを奪い返しにいこうとするのだ。多くのチーム、選手がステップバックをするのに対して、ステップフォワードするのだ。詳しくはこちら。 

topcoach.hateblo.jp

 

バルセロナのメソッド部門のトップJoan Vilàはhe 2015 National Soccer Coaches Association of America Convention in Philadelphiaでこう述べている。

“Our game is an idea—our idea,” 

 この言葉にバルセロナの全てが詰められている気がする。

バルセロナ関連はこちらも。

 

topcoach.hateblo.jp

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