コミュニケーションが上手く取れない選手は戦術的に秀でることはない
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あなたはコーチ、監督として選手間の戦術的なコミュニケーションをどう育む?
もしくはそこでのコーチ、監督としての役割は何?
コミュニケーションが上手く取れない選手は戦術的に秀でることはない
よくサッカー界においてメンタルやフィジカルという言葉を耳にする。
試合に負けた後、「自分たちはメンタルが弱い」といって本質から逃げるような形でこの言葉が使われる。(非常に曖昧な言葉であるメンタル。この言葉をこれ以上、使っても良いのであろうか。)また、フィジカルという言葉もよく耳にする。「フィジカルが強い」「フィジカルコンディションが良い」などだ。
ではコミュニケーションは?試合後にコミュニケーションがについて話されることはあるだろうか。「連携が悪かった」というのはコミュニケーションの一つであろう。声を出すことだけがコミュニケーションではないはずだ。
今回はそんなコミュニケーションについて。
まずこれを読んで欲しい。
グラウディオラ
来る日も来る日も選手たちはコーチ、監督とトレーニングをしているはずである。
よく言われるのがグラウディオラは2回もワールドチャンピオンにさせたというものだ。
2010年のスペイン代表、2014年のドイツ代表だ。
スペイン代表は主にバルセロナのメンバーで構成され、ドイツ代表はバイエルンのメンバーで構成されたチームだった。当時、グラウディオラはそれぞれのクラブで監督をしていたわけだ。
常に一緒にトレーニングをしていることでお互いのプレーに予想が付きやすく、いつどのタイングでボールが来るかがわかるのだ。つまり、これはボールを扱う、動かすアクションのスピードが速くなることを意味している。また、ミスコミュニケーションやミスの数も少なくなる。
これはワールドカップの準備期間では中々到達できないレベルである。
2010年のスペイン代表、2014年のドイツ代表は、共にコミュニケーションレベルが非常に高かったと言える。
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情報を集めるということ
監督、コーチ、選手は選手それぞれの選手情報を集める。さらにはフィールドの状況の情報も集める。 例えば、敵がフィールドのどの位置に立っているかというものだ。
これは、プレーの選択をするために必要なことである。
また、情報を集め続けることで、次に何が起こるかを予測することができる。
さらにはシチュエーションのメモリーが集まり、相手がどのようにプレッシングをかけてくるのかといったことなども把握しやすくなり、その状況を打破することができるようになる。
サッカーにおいて正しく同じ状況は起きないが、それに近いものは起きるはずだからである。
コミュニケーションの方法
チーム内におけるコミュニケーションは様々である。
ある研究によるとコミュニケーションは7%が言葉から、38%が声のトーン、55%はノンバーバルコミュニケーションから成り立っていると言われている。
ノンバーバルコミュニケーションの例として、敵の動作、ボディーランゲージが強いとそれを見た選手は少し自信を失ってしまうというものだ。
また、情報の量やタイミング、選手たちにマッチした言葉かどうかなどもコミュニケーショレベルに関わってくる。受け取る側の考え方や信念などのフィルターがかかっていることでコミュニケーションを難しくしてしまうこともあるだろう。
コミュニケーションの方法について簡単にまとめたが、ここで何が言いたいかというとノンバーバルコミュニケーションによってお互いのコミュニケーションはかなり磨かれるということだ。これは言葉が必要ないゆえにコミュニケーションをより速く構築することができる。
レイモンドの言葉を借りてサッカーの具体的な話をするとこうだ。
身振り手振りで意思表示をする方法もあれば、走る方向、パスのコース、強弱など、自分の考えを相手に伝える方法は無数にある。このように言語的、非言語的なコミュニケーションをとることで、選手同士はお互いにいまどのような状況かを認識し、共有する。そして戦術をベースとし、選手達はアクションを起こす。
コーチ、監督の役割とは?
それでチーム内でのコーチ、監督はコミュニケーションを取る際にどんな役割を担えば良いのか?
多くの情報を厳選すること。そして、一般的な方法では実行しないことである。
「右、左、落とせ」といったアクション言語というものを使うのだ。
基本的に脳はそういったアクション言語に反応するようになっている。
しかし、「集中しろ、ボールを繋げ」といった抽象的な言葉には反応しないようになっているのだ。
そして、チーム内では簡単な共通言語を使うのだ。
ビルドアップ、得点する、ボールを奪う、ゴールを守るといった具合に。
否定的な言葉を使うこともなるべく避けた方が良い。これもまた脳が反応しないようになっているからだ。
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