スポーツ心理学の真実 パート2
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今回はスポーツ心理学パート1の続きである。
早速、ACTにおける6つの柱となる考えについて。
1.コントロールしながら受け入れる。
スポーツ選手は一般的に物事をコントロールしたいはずだ。しかし、試合は不確実なことを運んでくる。例えば、誰が試合に勝ち、試合がどのように進むのかといったことだ。スポーツ選手はフラストレーションや怒りや恥じらいを知ったり、感じとったりする必要がそもそもない。なぜなら、誰もそれを必要としないからだ。
スポーツ選手が学ばなければならないのは頭の中の考えや感情が頭をよぎるということをだけを認識すれば良いといことだけだ。間違った戦いは意味がないのだ。(パート1参照)
2.認知の拡散
ACTによって選手たちはネガティブな考えや感情が自動的にパフォーマンスを下げているわけではないということを学ぶ。そして、誰も強い自信なくしてメダルは勝ち取ることができなかったという事実を知るのだ。
それを理解するためには最終的に行動を必要とする。
選手たちが自分が思っている考えと自分自身にかなりの距離があると認識できると、そこには柔軟性というものが生まれ、自分自身がコントロールできるようになる。
3.今が現実
次は今この瞬間が現実であるという考え方である。これは良いパフォーマンスを発揮するためには非常に良い要素である。
過去の全てはあくまでも記憶の中にあるだけで、未来にその考えが襲ってくることはない。実際のところ、今が現実であるということだけがスポーツ選手を動かすきっかけとなりうるはずである。よって、休憩したり、一度全てをリセットすることができると考えることができるはずだ。その場でストップさせても、また今という現実がやってきてそれを再開させることが可能であるからだ。(何か息苦しさを感じたらこう考えれば良いのだ。)
4.自分自身
4つ目は自分自身と会話するということだ。人は他のものとどのように付き合うか、接するかということは自分自身に大きく影響を及ぼす。私たちは他人や他のことと繋がっている。もちろん自分自身とも繋がっているということだ。自分自身を思いやることによって不安や恐怖が緩和されパフォーマンスに良い影響を及ぼすという研究結果も出ている。
5.価値観
5つ目は価値観である。人によって重要なこと、やりたいことは異なり。つまり、人それぞれ価値観は違い、その価値観の違いがまたそれぞれのゴールを決める。ゴールは何かを得たり、何かに到達したい望ましい成果、結果である。
この価値観やゴールは奥底に存在し、強い成果、結果を発揮する源にもなる。 ACTにおいては価値観というものがコンパスのような役目を果たし、このコンパスの役目こそがプレーにおいて重要だ。さらに普段の生活においても重要であることは言うまでもない。
さらにこういった価値観はインスピレーション、モチベーション、さらに逆境に立ち向かうことに対しても関係性が大いにあるのだ。
6.特別なアクション
自分自身にとって何が重要であるか、ゴールであるかを知った時、スポーツ心理学者はその彼にとって良い行動も含めて、全ての行動をチェックする。そこにはいくつかヒントがあるからだ。そこでは全てがカテゴリー分けされる。例えばスポーツ、家族、リラックスなどである。
あなたは積極的にスポーツをしたいとする。例えば、サッカーだ。サッカーには攻撃と言うものが存在する。よって積極的に攻撃をしなければならない、もしくは1対1の戦いを相手に挑まなければならないであろう。これは特別なアクションでそうすることで試合に勝てたりするのだ。これは価値観重視の方法論だとも言えるのだ。やりたいことをやる(それぞれ違う)、つまりこれが特別なアクションなのだ。
心理的柔軟性
このACTの6つの柱はスポーツ選手の心理的柔軟性をより大きくしてくれるものである。(簡単なことでプレーに必要なこと以外を考えない。)この心理的柔軟性がある状態ではボジティブな考えをそもそも持つ必要はなく、選手と選手の持っている考えの関係性の距離をどのように保つかということに注力するだけで良いということだ。
このACTの考え方を取り入れることで神経質な状態で、限定的な思考(ネガティブな思考)を消そうとする必要もなくなり、常にトップのパフォーマンスを引き出せることができるようになるはずである。
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