ヨーロッパでサッカー選手になるには2月生まれが良い?
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サッカー大国オランダでこんな研究結果がある。
プロサッカー選手になるには11月生まれよりも2月生まれの方がよりチャンスがある。
誕生月による効果
サッカー、ハンドボール、野球、バレーボールといったチームスポーツにおいては、多くの研究がなされている。
その中には、誕生月にスポットを当てた研究がある。
オランダサッカーにおいては年齢の区切りを1月1日としている(日本は4月2日)。その中で、1、2、3月生まれの選手がよりトップチームに昇格しているという話らしい。
例えば13歳のカテゴリーで考えるとする。
1月1日生まれの選手と12月31日生まれの選手では実に1日の違いしかないにも限らず、学年が違い、ほぼ1年の違いがある中でプレーしなければならない。
果たしてこれは公平なのか?正当な評価はできるのか?成長過程にある子供にとって1年の違いはかなり大きい。
しかし、各クラブのスカウトは1、2、3月生まれの選手はスカウトしてしまうのが実情だ。なぜなら彼は大きく、フィジカルがあり、スピードがあるからである。
果たしてこれで良いのであろうか。
国際トーナメント
オランダで開催されたU13の国際トーナメントに参加した175人を対象に調査、研究が行われた。参加チームは以下の通り。
Ajax, Feyenoord, PSV, AZ, Bayer 04 Leverkusen, Zenit St. Petersburg, Anderlecht, Benfica,Lille。
ヨーロッパの育成トップクラブばかりが顔が並ぶ。
ここでは140人(全体の80%)の選手が1月1日から6月30日生まれ。
残りの35人が(全体の20%)の選手が7月1日から12月31日生まれという結果が出た。
スカウトはどうやって年齢の違いを考慮する?
簡単な話、スカウトは誕生月を見ましょうよという話。なぜなら、1年の違いがあり、本来のタレントを逃してしまう可能性があるからだ。
しかし、これは考えていることよりも少し難しい話である。
オランダの大学チームはスカウトを呼んである実験を行った。
選手に誕生月を考慮して背番号のあるゼッケンを着せて、プレーさせたのだ。
まず1番目のスカウトグループには選手の情報を何一つ与えなかった。2番目のグループには誕生月のデータを紙にして渡した。3番目のグループには全ての情報を与えた(どの背番号の選手が何月生まれなのかという情報。)
この研究結果によると、1番目のスカウトチームが評価した選手は1、2、3月生まれの選手が多く、3番目のスカウトチームが評価した選手は誕生月が考慮されていることから1、2、3月生まれの選手を多くスカウトするという相関関係は見られなかったようだ。
つまり、こういった情報が与えられることでスカウトの評価は全然違うということだ。
いかに才能を発掘するか。これはサッカー界における永遠のテーマであろう。
今後も様々な研究を探る、ベストな方法を探りたいと思う。
面白い記事を見つけたのでもし時間があれば。
内容は重なりますがこちらも合わせて読んで頂ければ嬉しいです。
オススメ本!!!
オランダのサッカー選手育成プログラム ジュニア/ユース編―年齢別・ポジション別指導法と練習プログラム
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- 出版社/メーカー: 大修館書店
- 発売日: 2003/10
- メディア: 単行本
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