Raise the bar
あなたは良い仕事をしている?
あなたはいつもハードに働き、選手たちを向上させようとしているはずだ。そして、週末の試合で勝てるようにトーレニングしているはずだ。しかし、その努力の質を客観的に測ることは非常に難しい。
ただ週末の試合に勝ってさえすればみんなが幸せだということは知っているはずだ。
自分の後ろには選手の家族や友達、もしかしたらファンも後ろに立って喜んでいるかもしれない。
そして、皆、声を掛ける。
『よくやった』と
その瞬間は本当に最高かもしれない。
ここで少し想像して欲しい。
あなたは今日の試合で勝ったのはたまたまだと知っていたとしよう。
敵は点を取ることができず、自分たちは誤審によりPKを決めて勝ったのだ。
試合から家に帰る途中、自分自身にこう問うはずだ。
『私は本当に良い仕事をしている?今日もたまたま勝った?』
ここで本題に戻ろう。
もしこういった場面で自分自身について問うことをした人はコーチや指導者に向いている。もしくは、自分自身を成長させるチャンスがある。
みんな知っている。
あなたがチームでコーチングをしている時、高いレベルを保ち続けていることを。おそらく、あなたのレベルは他の誰よりも高いはずだ。全てはあなたの周りにいる人のために。少なくともそう認識しているはずだ。
日々の仕事の中で、どんな時もあなた自身のレベルを高く保ち続けることは難しいということも知っているはずだ。
しかし、これは悪いことではない。自分自身がしていることを知らないことほどひどいことはないのだから。
共に働いているコーチたちもそれが彼らのためでさえあればあなたの高いレベルを注意したり煙たがったりすることはないであろう。高いレベルは高いレベルを生むはずだ。
彼らのレベルとは違うかもしれない。
時にはクラブのカルチャー(コーチたちのカルチャー)はある決まりきった型にはまっているかもしれない。それによって、自分自身のレベルや基準は周りから受け入れられないと感じるかもしれない。
そんな時、気づかなければならない。周りとは違うと。
それはそれぞれバックグランドも違うし、目指している目標も違うはずだから気にする必要はない。
そのコーチたちのレベル、基準は何なのか、自分自身は良い仕事をしているのか、何を目指しているのか。
これを問えば答えは見えて来る。
そして、一緒の席に座って、そのコーチに聞いてみれば良い。自分によって周りのパフォーマンスは上がっているのか?と。もし、自分が考えていたことと違っていたとしてももうパニックになったり、自信を失ったりする必要はない。これをポジティブに捉えなければならない。お互いに意見が違うのだから。この感覚や意見の違いはお互いにとって完璧な学びのタイミングなのである。
そうすることで他の人から見た自分を知ることができるはずだ。そして、そこで自分自身のコーチング理論のwhat,how,whyをについて説明したり、教えたりすることができる。もうわかっているはずだ。
自分自身について人に聞いて見よう。そうすることでリーダーとして、コーチとして必ず成長できる。
Raise the bar...
ジダン 背番号10から監督、そして本当の王様へ
CLリーグで史上初の2連覇を達成したジダン。ジダンはトップコーチなのか?
ジネディーヌ・ジダン?フランスの新将軍 世界最高のファンタジスタ? [DVD]
- 出版社/メーカー: 日活
- 発売日: 2001/08/24
2014年レアルマドリードはCLリーグを手にしている。当時の監督はアンチェロッティ。アシスタントはそう、ジダン。つまり、ジダンは世界最高の大会で世界最高の監督の一人であるアンチェロッティから父のアドバイスを受けながら優勝を経験していたのだ。
ジダンの監督としてのこんな言葉がある。
私は選手のためにそこに存在し、そして、彼らの話しに耳を傾ける。
試合に関して聞かれると
インテンシティーを高く保ち、選手の能力を最大限に生かすことで上手くいく
この言葉や試合を見てもジダンがトップコーチと言われグラウディオラやモウリーニョのような戦術家とも思えない。状況や相手に合わせて試合中にシステムを変えることも少ない。ますます疑問である。
ではグラウディオラとの共通項はないであろうか。少し探してみた。
■最高の選手であった
■監督として共にBチーム(バルサB、レアル・カステージョ)からキャリアをスタート
■Bチームの後はすぐにトップチームの監督就任
■就任後1年以内にCLリーグ優勝
では他のトップコーチに比べてジダンはどんな違いがあるのだろうか。
■選手としてイタリア、ユベントスでプレー
■モウリーニョのアシスタント
■アンチェロッティのアシスタント
■グラウディオラの元で研修
■ビエルサの元で研修
そんな彼らと交流があったジダン。彼がこう言ったらこれだけで納得してしまうだろう。
究極、試合から試合までのプランニングを行えば良い。もちろん、長いタームで考えようとすることは重要だ。しかし、そこでは何かが起きるであろう。例えば、重要な選手が怪我をしたり。全ては突然、変わってしまう。ジダン
選手からの賞賛も得ている。
なぜかベニテェスよりもジダンの方がより共感できる。彼は本当にジェントルマンだ。C・ロナウド
ジダンからのアドバイスはひとすじのゴールドのようだ。モドリッチ
それでもある戦術分析家によればジダンのレアルに戦術的な革命があるわけではないようだ。グラディオラのバルサでの5秒ルール、バイエルンのノイヤーが11人目のフィールドプレイヤーとしてプレーすること、サイドバックがMFとしてプレーすることなど。
ただ試合に勝ってしまうレアル・マドリード。選手のクオリティーが高いと言ってしまえばそれまでかもしれない。ただ本当にそうなのであろうか。ジダンがここまで来るのにどんなキャリアを積んできたのか決して忘れてはいけない。
監督としてキャリアが始まったばかりのジダン。
彼の旅はまだまだ続く。
Real Madrid Zinedine Zidane - Fastest Counter Attack 2017 | 1080p HD
Real Madrid Under Zidane 2017 ● Best Combinations & Counter Attacks
Real Madrid Plan To Beat Juventus Analysis (UCL) (2017)
ユリアン・ナーゲルスマンから学ぶ Part2
ビデオを観る限り、ホッフェンハイムは3−4−1−2でプレーし、アウグスブルクは4−4−2のフラットでプレーしている。
ナーゲルスマンがなぜこのシステムでプレーしているのかビデオを見れば一目瞭然であろう。さらに下の表をみてお互いの噛み合わせを見て欲しい。
①ビルドアップの際、バックラインで3VS2の数的優位が成立。
②中盤でも同様に3VS2の数的優位が成立。
③さらにアウスブルグの左右のサイドハーフはホッフェンハイムのCBにプレッシャをかけるのかホッフェンハイムのサイドハーフをマークするのかすでに迷わなければならない状況が作られている。
これはたまたま?
こちらも読んで頂ければ答えがわかるかもしれない。
ユリアン・ナーゲルスマンから学ぶ
さてこのユリアン・ナーゲルスマンとは誰なのか。
ブンデスリーガ史上最年少の28歳でホッフェンハイムの監督に就任し、今季はチームを4位に導いたドイツのトップコーチである。
若い監督による革命が始まったドイツサッカー界。シャルケでは来シーズンから31歳の若者が監督の椅子に座る。
まさに革命。
就任後すぐにチームに変化が訪れる。
ブレーメンがビルドアップの際、CBから左もしくは右のMFにバスが出され、そして、彼らはすぐにボールを真ん中に立っている誰かにパスをした。
これは明らかにチームのプランであった。それも相手に勝つための。
ユリアン・ナーゲルスマン
これはホッフェンハイムの攻撃人によって意図的に作られたシチュエーションでブレーメンはここでボールを失うことになる。つまりホッフェンハイムは真ん中でボールを奪えたことになる。
多くの人はこの状況を見て、ひどいボールの失い方だと罵声を浴びせるかもしれない。
しかし、ユリアン・ナーゲルスマンによれば全て予測のもと、意図されたことのようだ。
これを体感した選手たちに何が起きるだろうか。それは自信と監督への信頼であろう。
4-2-2 or 4-3-3を忘れろ
多くのクラブやチームは固定されたシステムであったり、戦い方やプレーモデルを持っている。これにはメリットとデメリットがある。
メリット⇨全ての選手が戦い方を簡単に理解することができる。
デメリット⇨相手にはわかりやすい。
ナーゲルスマンはどうか?
彼はシステムや戦い方を固定しない。よって相手に戦い方を読まれやすくなり、さらには色々な戦い方を可能とすることから試合中に用意にプランを変更することができる。
私たちはバルセロナではない
ナーゲルスマンはシステムを固定はしないが、プレーの原則はしっかりと決める。
例えばどんなプレーの原則か?
⑴横にプレーしない=前方か体格にプレーする。
横に並んだ選手にパスを出そうとしてそれを相手にパスカットされたら、この2人の選手は一気に置き去りにされてしまう。
⑵ワンタッチプレーをしない
選手たちはバルセロナのような選手たちのように必ずしも技術のレベルが高くない。ワンタッチプレーとボールを止めてプレーする場合ではどちらが成功する確率が高くなるであろう。
試合中に手紙を書く
試合中にどうやってシステム変更をするのか。叫ぶ?叫んでしまっては相手に簡単にわかってしまう。それでは意味がない。ではそうするか?選手に小さなメッセージ付きの紙を渡すのだ。それによって選手たちはより簡単に変更の内容を把握、理解することができるだろう。
オートマチックにプレーしない
トレーニングによってオートマチックにプレーすることが良いともされているがそれはトップの世界ではノーかもしれない。なぜなら相手にとっては読まれやすくなるからだ。相手がそのパターンを防いできたらどうなるか?
脳をトレーニングする
ナーゲルスマンも技術や戦術、フィジカルの向上はもう限界まできていると考えているようだ。そこで彼が取り組んでいるのが脳のトレーニンング、つまり状況判断の向上(スピード、問題解決能力、アイディア)を可能とするトレーニングを行っているようだ。
世界最強ドイツサッカーに学ぶサッカートレーニング術: ゲームに勝つための想像力、素早い状況判断、攻守の切り替えが身につく
- 作者: マヌエルラウルセン,Manuel Laurijssen
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2015/06/01
- メディア: 単行本
常に新しいものを。ただそれは少しずつ
なぜ彼らはトレーニングするのか。何に向かってトレーニングするのか。それは勝つため、向上するためであろう。その中でシーズンを通してそれが可能なプランを構築しないといけないと考えている。
彼は監督としてまだ若い。でもそれはもう関係ないだろう。チームが勝ち、観客が興奮さえすれば。彼から学べることはまだまだあるであろう。
C・ロナウドのブレイン
様々な取り組みのもとコーチやスカウトは常にプロの選手たちを育成してきた。
もしくはその選手たちの未来を潰してきた。
オランダのAZというクラブで新しい取り組みが始まった。
子供たちにテレビゲームをさせるというものだ。これがトレーニングプログラムの一つに組み込まれたのだ。
この取り組みはオランダのトップクラブであるPSVというクラブでも実験が進められているようでその名も『プレインプロフィール』。
ここではサッカー選手特有の能力がゲームをすることによってプロファイリングされていくそうだ。
現在、多くのクラブは選択に迫られているはずだ。限られらた時間の中で、最大の効果を出さなければならない。そん中、彼らはこのトレーニングを選んだわけだ。非常に興味深いことである。子供たちが外で遊ぶことが少なくなったと言われている昨今、それでも彼らはテレビゲームをすることを選手たちに課すことを選択したのだ。
ただ、現時点では
トップの選手たちがここにはいるが、彼らはこのテストで低い点である。
これは機能していないことを意味している。
AZ 育成 Paul Brandenburg
こう考えとこれは投資の何ものでもないであろう。しかし、これが成功すればサッカー界に一石を投じることができるかもしれない。
例えば、コーチやスカウトがあの選手は良い選手だと言ったとしても大体がフィジカルに秀でた選手を指されることが多い。この選手が何年後かにトップの選手でいられていることはそう多くはない。
そこでC・ロナウドの面白い動画(22分頃から)をみて欲しい。
Cristiano Ronaldo tested to the limit HD 720p (Full preview)
どうやらロナウドは一般人に比べて予測・予期する力が長けているようである。
暗闇の中(センタリングが上がりボールを蹴る瞬間、電気が消える)でもシュートを決めてしまうというものだ。
技術や戦術、フィジカルのトレーニングはサッカー界に溢れている。
もう国によって大差はないかもしれない。
日本もこの分野に手を伸ばさなければないないのでは?
手遅れになる前に。
ドルトムント新監督の戦術〜香川真司の行方〜
香川真司が所属するドルトムントは6月6日、2016/17シーズン限りで退任したトーマス・トゥヘル前監督の後任に今シーズン、Ajaxの監督であったPeter Bosz(ピーター・ボス)を招聘することを決定。国外での指揮は、イスラエルのマッカビ・テルアビブ(2015/16シーズン)に次いで2度目。また現役時代にはジェフユナイテッド市原・千葉にも在籍するなど、日本のファンにとっても馴染みのある人物かもしれない。就任記者会見ではドイツ語を流暢に話していた。
さて来シーズン、ドルトムントはどんなサッカーを見せてくれるのか。
Peter Boszは今シーズンAjaxをヨーロッパリーグ決勝に導き、Ajaxに新たなる風を吹き込んだと言われている。そのAjaxの戦術をからPeter Bosz(ピーター・ボス)のサッカーを考えたい。
攻撃的で魅力的なサッカーをして、ゲームに勝つこと。これが彼のAjaxでのビジョン。
これを実現するために彼は守備の構築をすることが先決だと考えたようだ。まずはプレッシング(ボールの奪い方)の方法。Ajaxでは昨シーズン、ベストな方法を探すのに時間がかかりシーズン最初は上手くいかなかった。そう考えるとドルトムントでも初めは上手く行かないかもしれない。それでも彼は良いチームを作ることに変わりはないはずだが。
でもなぜ、プレッシングの仕方を先に構築する必要があるのか。
①Ajaxでは60%から70%ボールをボゼッションすることが可能。
↓
②それに伴いカウンターを受ける可能性が高い
↓
③これを防ぐことができれば、失点することが減る
↓
④失点しなければ試合に負けることはない
確かに理にかなっている。監督としてロジカルに説明できることで選手にもきちんと伝えることができるはずだ。
Peter Boszは4つのことから守備を構成しているようだ。
⑴高い位置からのプレッシング
⑵コンパクトを保つ(フィールドを小さくする)
⑶覆うようにマークする
⑷5秒ルール
⑴高い位置からのプレッシング
このゴールはチームの選手の走行距離が一番少なくなる方法を探し出すことであった。様々な方法を試した結果、このチームに一番フィットした方法は、4-3-3でトップ下を置かずMFを逆三角形の形にして、左ウンイグを相手の右CBと右SBの間に立たせることで落ち着いた。(CFWは左CBに、右ウイングは左SBの前に立つというものだ)
⑵コンパクトを保つ(フィールドを小さくする)&⑶覆うようにマークする
守備の時に選手間の距離を10mから12mに保つように移動し、フィールドを小さくし相手を覆うようにマークをする。
⑷5秒ルール
ボールを奪われた瞬間、後ろに下がるのではなく前に進み相手から5秒以内にボールを奪うというもの。これはポゼッッションのトレーニングで常に取り入れられた。
Positional Game - '3v3 + 3 Offensive Jokers'
Positional Game - '3v3 + 2 Offensive Jokers'
攻撃ありきと言われるオランダサッカー界の中で、指導者経験を積んだPeter Bosz。その中で守備から考える彼のフィロソフィー。ドイツ、ドルトムントでも新たな風を吹き込むことは間違いないであろう。香川真司はどう起用されるのか。もしくは起用されないのか。今後もドルトムントから目が離せない。
Ajax Training Session before the UEFA Europa League Final 2017
サイドバックのの効果的な活用
■目的
攻撃時におけるサイドバックのの効果的な活用。
■オーガニゼーション
・フィールドの半分
・1つの大きなゴールとGK、2つの小さなゴールでGKなし。
・5枚×2色のビブス
・十分なボールをGKの横に設置
■方法論
・5対5+GK
・ボールが出たら、すべてGKからスタート
・2番、5番は点が取れる瞬間のみプレーできる。
・相手チームは大きなゴールにシュートすることができる
■コーチング
・どこにボールがあるのか見る、それと同時に常にフリーな状態でプレーに参加する(フリーになる)
・お互いのポジションに注意を払う
・2番、5番は良いタイミングで高い位置にポジションを取る⇒中盤選手とアイコンタクトしてタイミングを合わせる。
・強くて丁寧なパスを出す
・3番、4番は深い位置の選手を探す⇒ボールを受けてサイドに展開することができる選手
■バリーエーション
・守備側のチームに高い位置からプレッシャーをかけさせる
・タッチ制限をする⇒全ての選手がより速くフリーな状態にならなければいけない状況を作るため
アンリが語るグラウディオラ~3つのP~
元フランス代表、アーセナルやバルセロナでプレーしたアンリが語るペップのサッカー、戦術について。
アンリいわくベップは3つのPを重要視していること。
その3つとはPlay,Possesion,position.
Play⇒サッカーをプレーすること
Possesion⇒ポゼッション
position⇒ポジション
なぜベップのチームはいつもボールが回り、点を取ることができるのか?
ヒントはこの3つのPである。
さらにアンリはアタッキングゾーンでは自由が与えられたと。
点を取るためにゴールの向い、トライすることは全て尊重したのであろう。
PEP GUARDIOLA TACTICAL PHILOSOPHY. WHO WILL HE BRING TO MAN CITY??
パリサンジェルマンのビルドアップ
イブラが去ったPSG。今年のサッカーはどうなるのか?
これはPSGのビルドアップの仕方を紹介した動画。
日本のサッカーを見ていると誰と戦っているかわからなくなるが、
彼らは相手としっかりと戦っている。
それは、相手のフォーメーションによってどうやってビルドアップするのか決定している。
なぜPSGはビルドアップの際、3人でボールを回しているのか?
相手チームのFWの数は?フォーメーションは?
PSG Tactics - Unai Emery Building Up & Positional Play (Tactical Tracking 2D)
太っていても点は取れる? アルゼンチン代表イグアイン
サンフレッチェ広島の指揮官
http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20151201/375775.html
引用:サッカーキング
選手からこんな声が上がっている。
「トレーニングの質が高く、試合以上の厳しさでやれていることが僕らの強み。いつもピッチに出ている選手の力だけでなく、試合に出ていない選手のおかげで優勝できたと思っています」
「チーム内の競争が常に激しい。誰が出るのか分からない状態を練習からキープできているから、いい化学変化がチーム内で起きた」
森保監督が取った方法論は競争。
「「競争させる」というチームマネジメント。言葉では簡単だが、実行は難しい。競争にベクトルが行き過ぎてコンビネーションがままならなくなり、選択の理由が明確でなければ、ネガティブへと作用しかねない。メンバーを固定させてしまったほうが、マネジメントはやりやすい。」
まさにその通り。
競争させる中で、全員を全て同じ方向に導かなければならない。
現場にいたわけではないので定かではないが、明確で論理的な理論があり、それを浸透させる力、メソッドががあったのであろう。
それは次の言葉から読み取れる
「起用に対して明解な意図が読み取れるから、選手たちから不満は出ない。若手の2部練習も最後まで視察し、練習試合も常に観戦する。監督として多忙な日々を送りながら、若者たちの練習に視線を送り続ける指揮官の姿を見れば、試合に出ていない選手たちのモチベーションも落ちない。」
こんな言葉が出てくるのはもはや全てが上手く行っている証拠。
まさに監督の鏡。
日本代表の監督もそう遠くないかもしれない。