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オランダ代表の5つの問題点 ~①コンパクト~

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屈辱的な敗戦をアイスランド(0-1) 、トルコ(0-3)に喫したオランダ代表。

経験の少ないとされているDanny Blindに対してオランダサッカー協会は不安を感じているのは間違いないであろう。メディもMemphis Depayのスパイクや人工芝が問題だったというな曖昧な問題定義さえされ、オランダ全体が迷走してしまっている状態である。

ここ最近の2戦に関しては個人のミスによっての敗戦といっても良いかもしれないが、そう考えてしまっては監督の仕事がなくなってしまう。ここでの監督の仕事としてはシステムなどを通じて個人のミスをどのようにをカバーするのかということが求められるだろう。

■パート①~コンパクト~

コンパクトさの欠如はここ2試合で最大の問題点である。

素晴らしい監督の前ではどんなスペースでも、スペースを探しボールを保持するフットボールを展開するであろう。しかし、小さなスペースしかない場合、相手は小さなスペースでより速くプレーしなければならない。つまりこのコンパクトさを作ることは自然にミスを生ませ、相手のゴールの数を少なくすることに繋がる。

そして、コンパクトさは2つの方法で形成することができる。

1つ目はグループでプレッシングをかける(Borussia Dortmund

2つ目は大きなブロックを形成する(Atlético Madrid).

1974年、オランダはコンパクトさにおいては先駆者であった。

オフサイドトラップを仕掛けることは、守備時に、オランダ代表に可能な限りフィールドを小さくする状況を作り、より早くボールを奪うことを可能にした。

これはトータルフットボールとして皆に認知されている。

現代フットボールにおいてもこのライン間の距離はまだ世界で勝つために必要な要素の一つである。

例えば、サイドにボールがある場合、選手たちはスペースを小さくするために逆サイドから内側に移動してこなければならない。それが上手く言った時、相手の逆サイドの選手をフリーにしてもリスクを取ったことにならない。なぜならこのボールが逆サイドに到達する際には長くて高いボールが必要になる。このボールは失敗する可能性が高いかつ成功してもそこまで届くのに時間が長くかかる。

ポゼッションの際、オランダ代表はほぼ90パーセント、周りの選手が広さをとる。(例えばウイングの選手はサイドラインに立つ)それは相手に必要以上に時間とスペースを与えることになってしまう。

Compactheid1.png

ただFWとDFの距離関係がコンパクトであることは必ずしも良いことではない。

コンパクトにすることでオランダ代表のDF陣の背中にスペースが生まれてしまいそこに走らなければならないことは彼らに不快感を与えてしまう。

ただこの2試合ではスペースが非常に大きくなってしまった。例えば、その例がアイスランドのアレーナでのゴールである。これが原因でKolbeinn Sigthórssonに簡単にプレーさせてしまった。さらにその後、必然的に個人のミスが起きてしまった。

しかし、このライン間のお互いに良い状態で連結させていたらこのような失点(アイスランド1点目)にはならなかったであろう。これこそ、オランダ代表、オランダサッカーに起こり得る典型的な現象である。それが現在のチームに起きてしまっている。

Compactheid2.png

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