お父さんコーチへ 各年代の特徴とトレーニング留意点 7歳から11歳まで
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育成において各年代の特徴を把握しておくことは非常に大切だ。
各年代においてその選手たちができることは限られているわけだ。
例えば、7歳の子供に『カウンター!』とコーチングしても効果はもはやないであろう。サッカーのトレーニングでもひらがなを覚えるように順をおっていかなければならない。
各年代の特徴をまとめてみた。
7歳から9あ歳において必要なこと~
■この年代の主な特徴
この年代の子供たちは、動きたいという強い衝動に駆られる。
よってプレーするということ自体がこの年代の目的、ゴールとなる。
動き回って、プレーすることがこの年代の子供たちのためになるのだ。
トレーニング中に彼らは何かを真似する傾向にあり、非常に短い時間で多くのことを学ぶことができます。この世代の時に良い成長を促すためには指導者としてとにかくプレーさせること。これが重要である。
しかし、他の年代と比べて緊張感(集中力)を持続させることは非常に難しい。よって長い時間、1つのトレーニングをさせることは好ましくないので多くのバリエーションを準備しなければならない。ここはコーチの見せ所であろう。さらに彼らは自分自身ばかりに目がいき、他の人と協力するという感覚は持っていない。
■肉体
彼らは他の年代と比べて筋力は少ない。よって、筋力にフォーカスしたトレーニングは行う必要は一切ない。繰り返しになるが、彼らは活発であることを忘れてはならず、指導者として様々なトレーニングを準備しなければならない。そこでは、可能な限り立っているだけという時間を減らすことを意識しなければならない。
■注意すべき点と出発点
彼らにとって最も重要なことはボールへの恐怖心を失くすことである。その中で、いくつかの基本的なルール(ボールをゴールに多く入れたチームが勝ち、攻める方向、相手を蹴ってはいけないということ。)を学ぶこと。これがスタートである。フットボールにおいてはルールが明確であるときにその楽しさも合わせて続いてくる。そして、この年代の指導者は子供たちが出来る限り自分からプレーできるトレーニングを用意しなければならない。
トレーニングでのアクセントは、4vs4のようなの形をメインにしながら基本テクニック、両足を使うということにフォーカスをおくとよいであろう。さらにそこでは様々なボールトラップ(敵がいない状態で)を習得することが好ましい。競技志向(勝利主義)に重きを置くよりもまずサッカー自体を楽しむことが中心に置かれることが大切だ。
■トレーニングのアドバイス
・映像やコーチのデモンストレーションなどのイメージを見せて、プレーさせる
・具体的な例を示し、そしてそれをそのままプレーさせる。
・様々な種類のトレーニングを準備する。
・試合やチーム内での戦いではなく、とにかくプレーすることさせること、楽しむことを意識させる。
・この年代の子供たちにとって分かりやすい言葉を使う。
・分かりやすいルールでトレーニングを行う。
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続いて9歳から11歳において必要なこと
■この年代の主な特徴
この年代の選手たちは7歳から9歳の選手たちに比べて短い時間だが集中力を保つことができるようになる。ただ聞くことと静かにすることは彼らにとって大変な作業である。新しいことに対して興味津々で、この年代において“聞く”ということだけではなく“観る”ということも重要となります。彼らは彼ら自身ができることを見せたがる。また、真似をするとうこともひとつの特徴的な行動である。
ようやくこの頃から、社会性も身につけはじめ、彼らは誰が良い選手なのか悪い選手なのか認識し始めます。
■肉体
・自分の肉体の可能性(何が出来て、何ができないか)を認識し始める。
・コーディネーションは7歳から9歳に比べて断然良くなります。
■注意すべき点と出発点
この年代では、新しい動きを学ぶにあたって最も良い年代である。コーディネーションとテクニックの習得をトレーニングの中心に置くとよい。そこでは試合に近い状況を設定してあげるとなお良い。引き続きルールは明確で簡単でなければなりません。基準やプレーの価値・重要性を認識させ、どんどんトライさせることが大切である。
■トレーニングのアドバイス
・映像やコーチのデモンストレーションなどのイメージを見せて、プレーさせる。
・具体的な例を示し、そしてそれをそのままプレーさせる。
・様々な種類のトレーニングを準備する。
・試合やチーム内での戦いではなく、とにかくプレーすることさせることを意識させる。
・この年代の子供たちにとって分かりやすい言葉を使う。
選手がコーチを理解する前にコーチが選手を理解しなければならない。
これが何よりも大事なこと。
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