サッカーをカオスにしているのは我々だ。
スポンサーリンク
サッカーはカオスになっている。
チームのレベルを上げたければ、あなたは自身もあなたが選手に要求しているような振る舞いをしなければならない。チームに対して100%、期待をしているならばあなた自身はもう後ろに下がってはいけない。常に学び続けなければならない。あなたは学び続けていますか?
テクニックはあるが、「サッカー」が下手な日本人 ---日本はどうして世界で勝てないのか?
- 作者: 村松尚登
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/07/20
- メディア: 単行本
FCバルセロナスクールの現役コーチが教えるバルサ流トレーニングメソッド
- 作者: 村松尚登
- 出版社/メーカー: アスペクト
- 発売日: 2008/12/09
- メディア: 単行本
サッカーが全ての出発点でなければならない。
なぜサッカーが出発点にならなければならないのか?
プレー自体がWhatになり、プレーを実行できるようにするためのトレーニングはHowになる。
例えば、スポーツを批判的に見た場合、その内容は主観的であろう。
よく考えればこれは本当に不思議なことだ。
これはパイロットにおいても当てはまるであろうか?もし彼が主観的な意見によって操縦すれば飛行機は落ちてしまうかもしれない。
しかし、サッカー界では本当に主観的な批判や意見が多い。
結果、主観的なもの(意見)と主観的なもの(意見)が重なり合い、もう手が付けられなくなってしまう。
つまり、カオスだ。
サッカーを構造的に、客観的に捉えなければならない。
専門用語
専門用語に統一性がない。しかし、それがしっかりしていればサッカーのフレームワークや条件が障害となることはない。これはサッカーにおいて当然のこととならなければならない。
サッカーを出発点とすることで全ての人がサッカーのプレーについてコーチングすることができる。
どのようにするかは(統一するかしないか)コーチ、監督自身が決めることができる。
メンタル
サッカーを語る要素として、戦術、技術、フィジカル、そしてメンタルが上げられるだろう。メンタルの解釈は哲学者、心理学者の考え方からきているはずだ。1700年代に彼らが、肉体と精神について唱え、そこからフィジカル、メンタルが来たのだ。すなわちこれは、二元論である。
これは正しいフレームワークであろうか?精神とは体のことだろうか、もしくは体の一部であろうか?
体の一部であるとしたら、メンタルという言葉を使うときに首に話しかけているのと同じであるかもしれない。
戦術的に強い?
そして、もう一つ気になるのは、「戦術的に強い」選手といった表現だ。
コーチ、監督は良い選択をできる選手のことを指すことが多い。しかし、サッカーにおいてはチームのためにプレーを実行するはずである。
ボールが足元にあるとき、選手は情報を集める。味方の選手や敵の選手の情報だ。
選手間のコミュニケーションは戦術のトレーニングによって向上させることができる。
コミュニケーションについてはこちらを。
得た情報を元に選手たちはプレーを選択し、実行する。
戦術は2人以上で実行されるものです。戦術的に優れた選手から構成されてはいない。
良い選択をできる選手は、認知能力が優れているのであって、それが戦術的に優れていることにはならないはずだ。
サッカーを構成する要素
多くのコーチ、監督が誤解している。
サッカーを構成する要素は戦術、認知、技術である。ではフィジカルは?
答えはノーだ。フィジカルはサッカーを構成する要素にはならない。
コミュニケートして、選択をして、それを実行する。それがサッカーだ。
皆、それを試合の時に何百回もしたいのだ。そして、相手にそれを何度もさせたくないのだ。
コンディショネールは走ることではないし、限られたエネルギーシステムでもない。
また、コンディションが意味していることは、可能な限り長くアクションを実行することである。
よって、フィジカルは4つ目の構成要素にならず、戦術、認知、技術と並べて考えてはならないということだ。
サッカーから考えるということ。
私たち、コーチ、監督はサッカーを向上させたいという思いで、科学から多くのことを学ぶことができる。
心理学、ピリオダゼーション、栄養、リハビリテーションなど。ここで問いたいのは、どのように日々、提供されるこの知識、情報を使いこなすのか、こなしているのかということだ。
伝統的にその科学からの知識、情報はサッカー界に投影されてきた。例えば、心理学からサッカー界にというふうだ。
しかし、これではまたおかしくなってしまう。またしてもカオスだ。
そこでは心理学の難しい言葉がサッカー界で飛び交うわけだ。私たちはサッカーの話をしたいにも関わらずだ。
サッカー界には、さまざまな科学分野からの文脈自由なコンテナの概念が入ってきてしまっているのだ。
よってここで大切なことはサッカーを出発点として、そこから様々な分野の知識を取り入れなければならないということだ。
プレミアとリーガ全試合をライブで楽しめるのはスポナビライブだけ!
お申し込みはこちらから
⬇︎⬇︎⬇︎