ママさん、全ての子供はメッシではない。
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ヨーロッパでは、バカンスを経て、8月ごろに新しいシーズンが始まる。日本では2月か3月であろうか。もしくは上級生が引退した時点かもしれない。
そのタイミングで全ての選手が高いレベル、強いチームに行けるわけではない。
そんなことを子供や親に伝えるとき、いつもあるボールはそこにないであろう。
そして、そこには失望という言葉が彼らを包む。
「君は、トップチームには昇格できない。」
ではどうやってそんな話しをすれば良いのであろうか。
隙間を与える
結果を伝える際、失望というものはその空間にあっても良い。ただ、コーチ、監督から「怒り」だけはそこにあってはいけない。そして、こう説明する。
「残念ながら、君は来シーズン、上のチームでプレーできない。ただ、これからも一生懸命トレーニングすれば君の能力はもっとあがる」
全てを否定してはいけない。選手たちにはこれからも可能性が大いにあるからだ。
サッカーにおけるこのような残念な瞬間は、失望だけでは終わらず、実は学びの時間にもなる。
失望という感情とどう向き合い、どう対処するべきかというものだ。
まずその選手の両親はこれを受け入れることは非常に難しいであろう。彼らは自分の悲しませるのではなく、喜ばせたいはずだからだ。しかし、挫折や不満はあなたが思っているような結果は産まないであろう。どうしたって選手たちはそれを受け入れなければならないからだ。
ただ、これを受け入れられない選手、親もいる。コーチ、監督に向かって怒りながら質問して来るはずだ。
「なぜ俺なんだ?」「なぜうちの子なんですか?」
ここでコーチ、監督の挑戦が始まる。そこに偏見やいい加減な選考がなければ、何があったとしても、その選手はその失望を受け入れなければならないはずである。コーチ、監督はそれを胸に秘めながらゆっくりと説得していけば良い。
そして、こう説明して欲しい。これは挫折を学ぶタイミングだと。
挫折というものを学ぶ
選手のために他のクラブを探す。これは、本当にその選手のためになるであろうか。
答えはノーだ。
親が子供のために抗議することは本当に子供のためになりであろうか。
答えはノーだ。
こういった状況の時、選手は学ぶのだ。
「僕は上のチームに行けなかった。じゃあ這い上がれる他の方法を考えよう」
選手たちは挫折することをここで学ばなければならないし、学ぶことができる。
この瞬間をその両親と共に共有し、共感し合えたらそんな素敵なことはないであろう。
両親にとってもこれは受け入れがたいはずだと先ほど述べた。
それも理解できる。やっとそのチームで、そのチームの親たちと馴染むことができ、これからもっとというタイミングでこのチームを離れなければならないからだ。また、1からのスタートである。
そんなとき、コーチ、監督はその両親に優しく問いかけて欲しい。
「子供を見て欲しい。彼らはこの挫折ともう戦い始めているはずだ。」
こんなことを考慮しながらコーチ、監督は失望的な、残念な話しをして欲しい。
それが子供の未来に繋がるはずだからである。
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