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レスターと岡崎の逆襲

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レシター・シティが成し遂げたプレミアリーグという優勝はまさに奇跡的で、人々の記憶に残った出来事であろう。日本人の実力、岡崎自身の活躍も世界に示すことができたはずだ。

 

ただ今シーズンは残念な結果に終わってしまった。これがレスターの本当の実力なのかもしれないが。しかし、レスターはもう優勝することができないのであろうか?

 

お金のあるクラブ、チェルシーやマンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティー、アーセナルには勝てないのであろうか。

今一度、レスターの栄光、取り組みを振り返ってみたい。

 

先見の目

まずはじめにレスターのオーナーはスポーツ科学に目を付け、プレミアリーグの中では真っ先にこれを取り入れ、多くの投資を行った。

ラニエリ監督の就任もまさにその一つであった。

 

彼らが行っていたことは多くのクラブでも行われていることだったが、そのレベルが違ったのだ。

 

理学療法士やスポーツ科学のスタッフはクラブ内で大きな立場(多くの決定権や意見を言える立場)を保ち、それらは監督ラニエリの下で行われた。

ラニエリは他の監督とは違い、賢く彼らの意見を聞き入れ取り入れたのだ。

 

ある選手が疲れていたり、ハードにトレーニングしたあとで、このメディカルスタッフたちは監督に全体メニューから少し、外すようリクエストをし、ラニエリはそれを良く受け入れた。

 

結果を残したいのは皆、同じでそれぞれ全力を尽くしていたのだ。

それを汲み取りラニエリは彼らの意見を尊重し、取り入れたのだ。

知識はパワーである。

レスターの選手たちはピッチ内外でモニタリングされたのである。疲れがあるかないかがチェックされ、シーズンを通して、それがコントロールされたのだ。

これに加えて選手たちはオンライン上で体の状態についての質問に答えることが義務づけられていたのだ。個人的な感覚を通して筋肉の張り、疲れなどに気を配ることで怪我の予防を目的とし、コンディションを保とうとしていたのだ。

 

また、この質問事項には睡眠、食事などライフスタイルに関わることも含まれている。それによってそれぞれに適した質問がされる。

 

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http://believeperform.com/news/the-success-of-leicester-city-fc/

 

様々な回復の形の中に−135度で行われた凍結療法も含まれている。これらは回復スピードを高める効果があり、優勝したシーズンの怪我人の少なさに大きく貢献した。

 

そして、もう一つの重要なファクターとして普段のオフとは別に90分の試合の後、必ず48時間の回復時間、すなわちオフが選手たちに与えられたのだ。

 

結果として選手たちはフィットとかつフレッシュな状態で試合、トレーニングを迎えることが出来ていたのだ。これは綿密な計画と理想的なリソースによって生まれたもので、時に少なさは大きなものを生むということの証だ。

 

ハッピーであること

ラニエリはチームのパフォーマンス心理学者(Ken Way (@ken_way) | Twitter

と共にチームがハッピーな状態であることにも注意を向けていた。

 

ラニエリはメディアに話したようなことをそのまま選手たちに話し、実行させているようだ。一人でもチームの輪を乱す選手がいればそれを絶対に許さなかったようだ。

 

さらなる強化

2014年昇格にあたって最後の9試合で7勝という結果を残したにも関わらず、彼らは科学的なスタッフを増やし、彼のスタッフチームを強化した。

さらに彼らは選手個人のプレーに責任を持たせるためにデータを選手たちに提示することを始めた。

Jamie Vardyのスプリントの数はチームで常にトップであったことはなんの驚きはなかったがこういったことでチームは活性化されたのだ。

フィールドにはGPSシステムが張り巡られており、選手の走行距離、様々な走りの強度、加速度、減速度、方向の変換などのデータが選手に提供されたのである。

さらにこういったデータを元のにテーム内で競争が始まったのは言うまでもない。

スタッフたちもこのデータを使い、選手に対して客観的にアドバイスを送ることができ、お互いの関係を良くなったと言われている。

 

ラニエリ政権の下でこのような改革が行われ、プレミアリーグを勝ち取った。

監督が代わり、新しい取り組みをさらに進めているであろうレスター・シティ。

 

果たして2017/2018シーズンはどうなるであろうか。レスターの逆襲はあるのであろうか。そして、さらなる岡崎慎司の活躍に期待したい。

 

レスターの奇跡

レスターの奇跡

  • 作者: ロブ・タナー,タカ大丸
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2016/07/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

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