サッカーは監督だ

トップの監督になるために必要な情報を集めたプラットホーム。日本のサッカーが発展することを願って。

スポンサーリンク

クライフの教え タレント育成編

スポンサーリンク

 

Afbeeldingsresultaat voor クライフ

選手育成について知っていますかという問いについて、クライフなら必ず「Yes」と答えるであろう。クライフは特別な選手、特別な監督だけではないのをご存知であろうか。そう、彼は特別な育成者でもあるのだ。

 

まずクライフはテクニックを持っていることがタレントとして重要であると位置づけている。今回は4つのことをクライフから学びたい。

 

1、クライフ自身が常に学んでいた。

クライフは自分自身を成長させることに注力していたのだ。これは幼少期に常にサッカーをしていた。そして、どんな時も彼はサッカーをしながら駆け引きをしていたのだ。ただ、彼はサッカーだけできれば良いとは考えていなかったようだ。例えばゴールにも詳しく、ゴルフに関して約70の知識(プレーの仕方)を持っていたようで、大きな大会で優勝もしている。クライフはチームにおいても自分自身が学び続けるという行動で皆、その必要があるということを認識させたのだ。

このリーダーシップはオーセンティック・リーダーシップというカテゴリーに分類される。この特徴はポジティブで、高い自意識、高い道徳心があることである。さらに彼らを囲む環境の中で信頼関係を大切にするという特徴がある。彼らがロールモデルとして振舞うことで彼らの環境に影響を与えるのである。

選手たちがこのリーダーの振る舞いを見ることで、選手たちも並んでこうしようとするのである。さらにこのタイプのリーダーは全体にポジティブな雰囲気、環境を作り上げるのである。

2、意識的に選手たちの長所を探す。

クライフは他の人にはないタレントを発見する力があり、そして彼らをそこでプレーさせていた。彼は1980年Leo Beenhakker(当時のAjax監督)のアドバイザーとして、Ajaxと関わっていた。そこでいち早くRijkaard(元バルセロナの監督)の才能を見出していたのだ。そして、Rijkaardにはいち早く監督になるようにとも助言していたとのこと。そして、Rijkaardが2003年から2008年までバルセロナの監督として、素晴らしい仕事をしていたことは記憶に新しい。クライフは常に長所を探し出し、助言していたのだ。

3、チームの雰囲気に気を遣う。

彼は常にチームの雰囲気に気を遣っていたのだ。クライフはグループの中に属し、選手たちと常に冗談を言っていたのだ。そうすることによってチームの結束力は自然と高まっていったのだである。この効果は研究結果からも証明されている。

チームの結束力が高まることでお互いの絆は強く結ばれていくのである。

さらに以下の点のメリットがある。

・彼らは誰かを肯定的に捉えることができる

・冗談が言い合える

・お互いを鼓舞し合う

・敵からポジティブな印象を受け取る

・全ての人は皆、同じだと考える

・参加するするということに気を遣う

・チームの目標を明るくする(ポジティブにする)

・熱意をチーム全体に作りだす

4、常にイノベーションを作り出すことを考える

知っている人は知っているであろうが、クライフはイノベーションを作り出すことにも注力していたのだ。例えば、彼は3−4−3フォーメーションでプレーし始めたのもその一つである。そして、それをアカデミーでも適用させたのだ。トップの監督、コーチはチームにイノベーションを与え続け、それを積み上げていくのだ。

ある研究結果によると芸術は日々の活動の積み上げ、ルーティーンワークによってイノベーションを作り出すことができるとされている。小さな変化の積み上げによってやがて大きなイノベーションが起きることをクライフは知っていたのだ。

topcoach.hateblo.jp

ヨハン・クライフ自伝 サッカーの未来を継ぐ者たちへ

ヨハン・クライフ自伝 サッカーの未来を継ぐ者たちへ

  • 作者: ヨハン・クライフ,若水大樹
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2017/02/13
  • メディア: 単行本

スポンサーリンク