サッカービルドアップ動画 オススメ 3選
オランダではフォーメーションをGKを含めて数えるらしい。
1−4ー3−3のように。
それはなぜか?オランダではGKは攻撃の出発点という考えがあるからだ。
サッカーの戦略には2種類あり、ゲームメイクとカウンターである。このゲームメイクの中に、ポジショナルプレーとダイレクトプレー(ゴールに一番速く到達するプレー)である。
バルセロナ、スペイン代表の台頭によりゲームメイク戦略のポジショナルプレーが多くのチームで好まれプレーしている。これらのチームの出発点でGKである。つまり、GK、DFからのビルドアップの成功が勝利の鍵となるわけだ。
今回はいくつかのチームのビルドアップ動画を紹介したい。
永遠とビルドアップ動画が流れている。
イタリアのバルセロナ、ナポリ
2017/8/1 Napoli build up vs Atletico
2016-2017 Napoli Training Jersey (Black)
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2016-2017 Napoli Kappa Authentic Home Shirt
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2016-2017 Napoli Kappa Authentic Away Shirt
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2016-2017 Napoli Poly Microfibre Tracksuit (Sky Blue)
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チェルシー
2017/7/27 Chelsea Build up vs Inter Milano
(ナイキ) NIKE ナイキ YTH CFC BRT S/S ホーム スタジアム ジャージ
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2017-2018 Chelsea Away Nike Ladies Shirt
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2017-2018 Chelsea Nike Core Pre-Match Jacket (Blue) - Kids
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マンチェスターシティ
2017/7/20 MANCHESTER CITY Bulid up vs MANCHESTER UNITED
NIKE(ナイキ) マンチェスターシティ17-18 ホーム 半袖レプリカユニフォーム (847261-489) Sサイズ
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Manchester City(マンチェスターシティ) タオルマフラー MC30997
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Manchester City マンチェスターシティ ホーロー マグカップ
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こちらも合わせてどうぞ。
なぜ全ての人がサッカーのコーチになれる?
主にアマチュアクラブで見れれる傾向だが、基本的に全ての人がサッカーのコーチになることができる。なぜ?資格は?
昔プレーしていたから問題ない?ポジティブコーチングだから良い?
でも実際にこれで良いのであろうか。
時間とやる気さえあればすぐにコーチ、監督になることができてしまって良いのであろか。多くのクラブや保護者たちは甘くないであろうか。これを見過ごしてもよいのであろうか。
子供たちは初めてのトレーニングに新しいシューズ、ユニフォームで胸を躍らせながらフィールドにやってくるはずだ。そんな中、ウォーミングアップが20分もあり、中々順番が回ってこなかったり、プレーが上手くいかず怒られてばかりいたりしたら、この子供たちはシーズンを通して何を学ぶことができるであろうか。
サッカーを始める子供たちにとってあなたのクラブはファーストコンタクトの場所である。
サッカーを初めてプレーする子供たちにとってそれは大切な瞬間である。それが資格のない感覚で指導するコーチで良いのであろうか。
コーチ、監督はこの年代の子供たちがどんな子供たちなのか、この年代に適したトレーニングは何なのかを知っていなければならない。そして、トレーニングで子供たちを夢中にさせることができるのか、楽しませることができるのか、成長させることができるのかが重要となる。
少し自分のクラブを覗いて欲しい。トレーニングは上手くいっているのか。
①子供たちを夢中にトレーニングしているか。
②楽しんでいるか。
③成長しているか。(出来ることが増えているか)
もしトレーニングを見に行くことが難しければ、試合を見に行って確認して欲しい。
もしかしたら、コーチ、監督は上手くいかない子供たちを見てストレスで怒鳴って怒っているかもしれない。
こういったことが本当に起こっていれば非常に残念なことである。
隣のチームや敵チームは資格を持ったコーチが指導にあたり楽しそうにプレーしているかもしれないからだ。そして、自分のチームはこういったチームと対戦しなければならないからである。
サッカー協会も見て見ぬ振り。
もうひとつの問題はサッカー協会にもある。端的に言えばこういった状況を認めてしまっているからだ。何度もいうが初めてサッカーをプレーする子供たちにとってはそのクラブがファーストコンタクトである。
そんな大切な瞬間に、指導者として経験の浅い、もしくは資格、経験がない指導者が関わって良いのであろうか。
サッカーは世界的なスポーツで、厳しい世界である。そんなスポーツのワールドカップで優勝を唄ってはいるがそれは本当に可能であろうか。
アイスランドは全てのコーチに資格取得を義務付け、指導者に指導させている。
このままで本当に良いのであろうか。世界ランキングでは中々上昇しない。
さらなら改革が必要なのではないかと思う。
よく考えて欲しい。もし日本のクラブチームの指導者が全員、資格を持った指導者が指導にあたったら?
革命は起きるはずだ。
a book of REFEREE サッカー競技規則読本2(2016年以降の新ルール): 2nd STAGE 『サッカー競技規則講座』
- 作者: 田中 一英
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ソーシャルメディアをどう利用するか?
現在、戦術やトレーニングについてFace bookやTwitterといったソーシャルメディアによって様々な情報が拡散されている。しかし、我々はこれをどのように利用すれば良いのであろうか。
ビデオから多くのインスピレーションを受けることは間違いない。しかし、そのままコピーするだけで意味があるであろうか。
なぜなら、選手の年齢、レベル、プレーモデル、使える備品がチームによって違うからである。
それぞれ考えて行きたい。
プレーモデルとの一致
例えば、チームのプレーモデルとしてサイドの選手を置かずに攻撃する場合、サイドからのトレーニングしてもあまり、効果は出ない。そもそも試合中にサイドからの攻撃が少ないからである。
もし、チームが守備においてマンマークの戦術を使うようであればこのようなアトレティコのトレーニングは理想的ではないであろう。
つまり、チームのプレーモデルに合わせてトレーニングを選択しなければならないということである。
選手たちの年齢
自分がトレーニングする選手たちの年齢は何歳ですか?
トレーニングによっては全てのカテゴリーで使うことができるかもしれない。しかし、多くは年齢によって適切ではないものがある。例えば、敵がいない状態でのトレーニングは年齢の低い選手たちに有効である。
年齢が高ければ高いほど、プレーの実行だけでなく、認知→プレーの選択の過程が大切になってくる。よってこの年代においては敵がいる状態でのトレーニングが望ましいであろう。
どのくらいの時間その形式でトレーニングしますか?休憩時間は?
この情報は拡散されたビデオだけを見てもわからないであろう。主にビデオではトレーニングのオーガニゼーションしかわからない。しかし、このポイントはチームにとって重要であろう。シーズンの時期や試合の後、選手の疲れ具合によってもこの時間は異なってくるはずであるからだ。このピリオダイゼーションによってコンディションは上昇し、障害予防にも繋がるのである。
コーチングアクセントはどこ?
トレーニングとはそもそも目的達成のために行うものである。
例えばポゼッショントレーニング。このトレーニングは攻撃、守備、攻守の切り替えの向上を目的にトレーニングできるはずである。しかし、コーチ、監督はどのポイントの絞ってコーチングするのかということが重要になってくるであろう。
アクセントをどこに置くのかということである。
このトレーニング中、攻撃、守備、切り替えのプレーごとにコーチンングするのか?果たしてそれは効果的なのであろうか。選手たちは混乱しないであろうか。
こういったこともビデオからではわかりにくいのが現状である。
どのように試合に繋げる?
先ほども述べたようにトレーニングは目的達成のためにある。ではビデオで見たようなトレーニングは試合にどのように繋がっていくのであろうか。これを考えることが一番重要かもしれない。
ビデオからインスピレーションを受け、そのビデオから試合でどのように繋がっていくかを考える過程で自分のチームにアジャストすることができるかもしれないからだ。
もし、わからなければそのトレーニングを行っているチームの試合を見ると良いかもしれない。
トレーニングとはこういうこと。#トレーニング #マンC #グアルディオラ https://t.co/3IdtAkb4Nk
— トップコーチ (@topcoach2017) 2017年7月30日
以上がFace bookやTwitterといったソーシャルメディアによって拡散されている様々な情報を利用するにあたってのポイントかもしれない。
シェアやいいねの数に惑わされず、トレーニングは目的達成の手段であって、目的ではないことをここで強く伝えたい。
オススメです!
ユーロ2017で躍進を続けるオランダ女子代表
昨日のスウェーデン戦に2−0で勝利したオランダ代表女子。躍進の秘密は一体何なのであろうか。その秘密を探りたい。
Party Time!! 😎 #halvefinale #OnsEK pic.twitter.com/PRwTsR6adj
— OranjeLeeuwinnen (@oranjevrouwen) 2017年7月29日
Het begint traditie te worden...
— OnsOranje (@OnsOranje) 2017年7月29日
⬅️ Naar links!
Naar rechts! ➡️#NEDSWE pic.twitter.com/wINY3QaLKw
ビデオ分析
オランダ女子監督Sarina Wiegmanのインタビューによると試合後には必ずビデオ映像を見せており、その後、選手たちとディスカッションをしているそうだ。このディスカッションをするグループは様々な形で行われている。そこには大きなラインがあり、右サイドの選手のみのグループ、キャンプテンと副キャプテンのグループ、センターラインのグループなどがある。
このビデオ分析の内容を選手たちにはポジティブな部分とネガティヴな部分の両方を時系列で見せている。つまり、選手たちには攻撃の部分だけ、守備の部分だけという形で見せていないということだ。
さらにビデオを使いながら試合の状況、順位によってどんな戦略、戦術を使うかをを選手全員とのミーティングで決めている。
また、ユーロ2017の大会準備期間中にスカイプを使い、選手それぞれに試合の映像や情報を共有していた。そうすることで選手たちは次の代表チームでの活動の前にすぐに情報を得られていたのである。
そこでは主にチームの、戦略や戦術に関してではなく選手それぞれのアクションについてのアドバイスが送られていた。なぜなら選手たちはすぐに自分のクラブでの活動があり、それぞれのクラブでの戦略、戦術について調整し、考えなければならないからだ。
アクション(認知→選択→実行)についてアドバイスを送ることは、戦略、戦術が違っていたとしてもその選手には有益であることは間違いないからだ。
シナリオトレーニング
プレッシャーがある状況で良いプレーをするためには、選手それぞれが自分の役割を理解していなければならない。その役割は1ー0で勝っている時、負けている時で異なっているのが普通である。
試合中においては、チームスタッフと選手たちで常にコミューニケーションを取りながらゲーム展開を読み、ゲームの進め方を変えていくのだ。
今回のユーロでは例えば守備をする位置を変えながら戦っている。高い位置からボールを奪いにいく場合は、DFラインを高くし、全体をコンパクトに保ちながら戦う。DFラインを高く置くことでGKは最後のDFのようにプレーしなければならない。
また、低い位置からボールを奪いにいく場合は、高い位置から奪いにいく場合と同様に全体をコンパクトに保つ。DFラインとGKの間のスペースは小さく、ロングボールがここに飛んで来る場合が増えるのでその対応をしなければならない。
それぞれによって与えられる、必要とされる役割が変わってくる。
つまり、多くのシナリオを作りだし、そのシナリオを実行するためのトレーニングを大会までの準備期間中に行ってきたのだ。
テクニカルな守備
今年に入り、オランダ代表は爆発的な守備に関してトレーニングを積んできた。正しいタイミングでボールをチーム全体で奪いにいくのだ。そこで重要なことは無駄なファールをして、相手にフリーキックを与えないことである。
さらに試合中に相手に抜かれてしまうことが多かったという理由から1vs1のトレーニングに時間をさいたのである。
トレーニング
図のような形でこのトレーニングはウォーミングアップ後に度々行われた。
これは11vs11を出発点として考えられた形である。
最初のゾーンで2v1を行い、それを突破した場合、3vs2が行われ、最後のゾーンで2vs1が行われるというものだ。守備側はボールを奪ったら各ゾーンのミニゴールにシュートすることが許される。つまり、数的有利を作り、それ利用しながらボールを運び、ゴールまで行くという意図のあるトレーニングだ。
さて、オランダはどこまで進めるのであろうか。
オランダ女子サッカーは凄いスピードで発展していることは間違いない。
プレーテンポが男子に比べて、ゆっくりなのでゲーム分析においてもオススメである。
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怒鳴るだけのざんねんコーチにならないためのオランダ式サッカー分析
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ユーロ2016 アイスランド成功の秘密
Iceland performs ultimate 'Viking war chant', throws epic homecoming party for Euro 2016 team
記憶に新しいユーロ2016のアイスランドの成功。果たして彼らはどのように成功を収めたのであろうか。その成功の秘密を探りたい。
サッカー選手15000人の国
アイスランドという国には約15000人しか男性サッカー選手はいない。もちろんこれはプロ、アマ含めての数だ。これは多いのか、少ないのか。
このアイランドの成功は偶然なのであろうか。
アイスランドは非常に寒い国であることは周知の事実であろう。外でサッカーができるのは1年の内、たった5ヶ月だ(5月から9月)。
とはいうもののサッカーホールというものがあり、そこでサッカーはプレーできるのだ。
これは約15年前に変化したことの一つである。
15年前まで、サッカープレイヤーたちは週1回のトレーニングを約半年間して、残りの半年は室内でハンドボール、バレーボールをしていたのだ。しかし、今では年間通してアマチュアクラブでは週2回、プロクラブでは週4回、サッカーのトレーニングがされている。
面白いことにアイスランドではグランドのコンディションの違い(天然芝、人工芝、土、インドア、)をポジティブに考えているのだ。なぜなら、選手たちはこのグランドコンディションによってサッカーを変化させなければならず、それが選手の成長に繋がると考えているからだ。
コーチである父親は楽しさと質を殺す
アイスランドの大きな進歩の理由の一つに5、6歳の選手に対してもラインセンスをもたコーチが指導にあたるというものがあげられる。多くの国では自分のお父さんがそのチームのコーチ、監督であることが多い。しかし、残念ながらお父さんコーチによる指導とライセンスを所持したコーチ(勉強しているコーチ)とを比べた場合、大きな違いがあるのは当然だ。トレーニングの質、コーチングの質、分析の質など。さらにそこでは楽しさというものも失われている場合が多い。最終的に選手たとは嫌になり、サッカーをストップさせてしまうのだ。
これではただでさえ競技人口が少ないアイスランドではサッカーの死を意味しているのだ。
子供たちや選手たちが楽しいと感じれば、すぐさま外にサッカーを始め、もっと上手くなろうとするはずだ。そして、より長くサッカーに携わりたいと思うはずだ。そして、アイスランドにとっては選手たちにサッカーを長く続けてもらいたい理由がある。
アイスランドでは14歳の選手からスカウト活動が始まるからである。
スカウト関連の研究によると12、13歳以下の選手のためのスカウト活動はほぼ宝くじのようなもので意味がないとされているからだ。つまり、時間とお金の無駄ということだ。(早熟な選手、環境等によって急に成長する選手がいるため)
こういった取り組みによってアイスランドではサッカーを辞める理由にコーチが原因ということが全体も20%よりも少なくなっている。
勝ちたい、勝ちたい、勝ちたい。
最後のキーは勝ちたいと思わせることである。そして、勝つための方法はハードワークをして、常にベストを尽くすしかないと伝えてきたことだ。
ウイナーズメンタリティの育成である。
これらのアプローチは2003年から始まった。
2016年ユーロでプレーした選手の年齢を見ると、ちょうどこのアプローチによって育った選手たちばかりである。強いて言えばこのアプローチで育ったファーストグループである。
この観点からいけばアイスランドの強さは今後も続くと考えられる。
元チェルシーのランパードは10秒間に何回、周りを見た?
選手たちはよくボールを持った時ののアクションについて評価される。例えば、ドリブル、パス、シュートなどである。また、タックルもその一つだ。
これはトレーニング時におけるコーチ、監督により伝統的なアプローチの一つである。
しかし、選手たちはこのアクションを上手く実行するために全ての条件を作り、手に入れてからそれを実行するはずである。
このアクションを実行するために必要不可欠な条件とは観る動作である。
これはフィールドで起こっている何かを観るということである。
選手は周りをスキャニングし、敵がどこにいるか、フィールドのどこにスペースがあるか、どの味方がフリーであるか、相手GKはどのポジションに立っているかなどを見つけようとしているはずである。
その選手が自分の周りで何が起きているかを知っていたら、より簡単により良いプレーの選択ができるはずである。また事前に状況がどのように進むかを知っていれば同様により簡単により良いプレーの選択ができるはずである。
つまり、観る動作がしっかりしていれば、ボールを持った時に基本的なアクションはできるということである。
フランク・ランパード
フランク・ランパードの動画をまず見て欲しい。
これこそ観る動作に関しての良い動画である。何回彼は観る動作をしたのかお分かりになってであろうか。
彼はボールを受ける前の10秒間に12回も観る動作を実行したのである。
ランパードはあるインタビューの中で、自分の周りで何が起きているのかということを常にトレーニングしていたと述べている。
トレーニング
テクノロジー
ではどうやってこの観る動作に関して選手たちをトレーニングで向上させるかということを考えたい。オランダやドイツのクラブではハイテクなメガネをトレーニング中に選手に装着させて、これを向上させようとしている。そこまでコストが高くないことから大きな成果が出るのではと期待されている。
ホッフェンハイム、スイス代表が使用するハイテクメガネ。
これをクリック↓
ステップ1
そして、簡単な方法としてはドリブルトレーニングをしながら周りを見させるということだ。ウォーミングアップ等で取り入れるのが良いかもしれない。
ステップ2
さらにパリ・サンジェルマンではこんなトレーニングがされているようだ。
コーチが2色の色を叫び、選手は最初に叫ばれた色の人間型のポールを触り、ボールを受け、後に叫ばれた色のビブスがかかったゴールにシュートをするといった内容だ。
周りをスキャンするという能(観て、集めて、実行する)力はこういったトレーニングによって向上される。
ただパスとトラップの形式のトレーニングを行うか。それとも時間を有効に使い、サッカーに必要な観る動作をトレーニングするか。
基本的にはコーチ、監督にはトレーニングを決定する権利が与えられている。こういったことを知っているか、知らないか。もしくはトレーニングするかしないかで選手の未来は変わって来るであろう。
ゲームをしながら鍛える!そして、オススメ本!
子どもが伸びる魔法のビジョントレーニング (NIKKAN SPORTS GRAPH)
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ヨーロッパでサッカー選手になるには2月生まれが良い?
サッカー大国オランダでこんな研究結果がある。
プロサッカー選手になるには11月生まれよりも2月生まれの方がよりチャンスがある。
誕生月による効果
サッカー、ハンドボール、野球、バレーボールといったチームスポーツにおいては、多くの研究がなされている。
その中には、誕生月にスポットを当てた研究がある。
オランダサッカーにおいては年齢の区切りを1月1日としている(日本は4月2日)。その中で、1、2、3月生まれの選手がよりトップチームに昇格しているという話らしい。
例えば13歳のカテゴリーで考えるとする。
1月1日生まれの選手と12月31日生まれの選手では実に1日の違いしかないにも限らず、学年が違い、ほぼ1年の違いがある中でプレーしなければならない。
果たしてこれは公平なのか?正当な評価はできるのか?成長過程にある子供にとって1年の違いはかなり大きい。
しかし、各クラブのスカウトは1、2、3月生まれの選手はスカウトしてしまうのが実情だ。なぜなら彼は大きく、フィジカルがあり、スピードがあるからである。
果たしてこれで良いのであろうか。
国際トーナメント
オランダで開催されたU13の国際トーナメントに参加した175人を対象に調査、研究が行われた。参加チームは以下の通り。
Ajax, Feyenoord, PSV, AZ, Bayer 04 Leverkusen, Zenit St. Petersburg, Anderlecht, Benfica,Lille。
ヨーロッパの育成トップクラブばかりが顔が並ぶ。
ここでは140人(全体の80%)の選手が1月1日から6月30日生まれ。
残りの35人が(全体の20%)の選手が7月1日から12月31日生まれという結果が出た。
スカウトはどうやって年齢の違いを考慮する?
簡単な話、スカウトは誕生月を見ましょうよという話。なぜなら、1年の違いがあり、本来のタレントを逃してしまう可能性があるからだ。
しかし、これは考えていることよりも少し難しい話である。
オランダの大学チームはスカウトを呼んである実験を行った。
選手に誕生月を考慮して背番号のあるゼッケンを着せて、プレーさせたのだ。
まず1番目のスカウトグループには選手の情報を何一つ与えなかった。2番目のグループには誕生月のデータを紙にして渡した。3番目のグループには全ての情報を与えた(どの背番号の選手が何月生まれなのかという情報。)
この研究結果によると、1番目のスカウトチームが評価した選手は1、2、3月生まれの選手が多く、3番目のスカウトチームが評価した選手は誕生月が考慮されていることから1、2、3月生まれの選手を多くスカウトするという相関関係は見られなかったようだ。
つまり、こういった情報が与えられることでスカウトの評価は全然違うということだ。
いかに才能を発掘するか。これはサッカー界における永遠のテーマであろう。
今後も様々な研究を探る、ベストな方法を探りたいと思う。
面白い記事を見つけたのでもし時間があれば。
内容は重なりますがこちらも合わせて読んで頂ければ嬉しいです。
オススメ本!!!
オランダのサッカー選手育成プログラム ジュニア/ユース編―年齢別・ポジション別指導法と練習プログラム
- 作者: オランダサッカー協会,田嶋幸三
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ヨーロッパ・サッカー育成最前線―ヨーロッパ・サッカーの育成コンセプト最新15条 (B・B MOOK 748 スポーツシリーズ NO. 619 Socce)
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ユベントスから学ぶ
昨シーズン、セリエAのチャンピオンになり、CLリーグ決勝まで上り詰めたイタリアのユベントス。彼らから学べることは何だろうか。イタリア人監督、コンテのチェルシーといい、イタリアのサッカーは復活を遂げつつある。
そんなユベントスから学べることはないであろうか。学ぶとしたらまず守備についてであろう。
ユベントスの3バックはボヌッチ、バルツァッリ、キエッリーニで構成される。彼らは世界トップクラスのDFである。そして、その後ろには世界最高のGK、ブッフォンが立ちはだかる。
ここから学ばない手はない。
そこで今回はコミュニケーション(調和、調整)、プレーの選択、実行の3点からみてみたい。
コミュニケーション
クリエイティブな攻撃選手たちが皆で作りだすチャンスと比較すると皆で守るということは素晴らしいものなのか、芸術の域に達するのかどうか疑問の余地があるのは事実だ。スタープレイヤーと言われる選手はほぼ、FW、MFなど攻撃的な選手で、歴史に残るのはそんな彼らによって作られたゴールシーンが大半だ。
しかし、ユベントスの3人のお互いのコミュニケーション(調和、調整)は非常に高い。なぜなら彼らは、イタリア人同士でかつ、イタリア代表でもプレーしているからだ。つまり、常に一緒にトレーニングしているからである。(今シーズンからボヌッチはミランに移籍)
とは言ってもサッカーにおいて全く同じ状況は2度と訪れないと言われているが、
そこで彼らは常にお互いを観察し、調和しながら素晴らしい関係を保っていた。相手がボールを持っていたとしたら絶対に彼らには簡単にプレーさせることはない。
プレーの選択
そのポジションにおいてもっとも良いアクション(ボールなし、ボールあり)は何かと考えるはずだ。それをユベントス3人衆から少し考えたい。留意する点は以下の4点。
ポジションの高さ
相手が後ろからビルドアップしてくる場合、彼らはラインをあげてチーム全体がコンパクトになるようにする。しかし、その相手DFに余裕があり、簡単に前線にボールが供給できる場合、すっとラインを下げ、ユベントスの後ろのスペースを消すのだ。
ポジションの幅
ボールがサイドに置かれた場合、チーム全体でそのボール側にずれる。特に重要なことは3バックのお互いの距離である。これが長ければ間に大きなスペースができてしまい、相手に使われる可能性がある。それを防ぐためにその距離は短くすることが重要である。
ゾーンディフェンスとマンマークの切り替え
相手が簡単に前線の選手にボールを供給できる場合、彼らはなるべくぴったり敵のマークにつく。そうでない時は全体のバランスが崩れないようゾーンディフェンスに切り替えるのだ。
ジャンプ
4つ目はタイミングを見計らって自分のマークを捨てて、ボールを持っている選手にアタックすること。この3人はこのタイミングが非常に優れている。
実行
情報を集め、使うことはそもそも良い選択をするためである。優れたDFはこの実行の部分が素晴らしい。仮に実行の部分がよくないとチームは脆弱化してしまうだろう。
以下、ユベントスに見られる実行における留意点
1、相手チームがボールを持っている場合、軽くステップを踏み、いつでもアクションを起こせるようにしている。
2、相手をキャッチできる距離を保つ。ビッタリとマークするか、少し距離を空ける。距離を空けておくことで相手にその選手にボールを出させ、その瞬間を狙ってボールをインタセプトするのだ。
3、全てのアクションでスプリントする。相手が1vs1を仕掛けて来た時、裏にボールがきて競争しなければならない時、センタリングをカットする時、全てトップスピードに乗ってスプリントする。
4、フォーカス。彼らの3バックはもはや芸術で失点を防ぐために全てを注ぎ込む。そこではとてつもない集中力がある。
今回はユベントスを見ながら守備において学べることを考えてみた。
今シーズンもユベントスは鉄壁の守備を見せてくれるのであろうか。
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コンテのチェルシー 3−4−3システム
今回は2016ー2017シーズンのプレミアリーグを優勝したチェルシーについて。
コンテのサッカーについてだ。
ポジションチェンジを頻繁に行う攻撃陣
コンテのサッカーで印象的だったのは3−4ー3というフォーメションだ。その中でもハザード、ペドロの役割は興味深い。
彼らは従来のウイングのようにサイドラインに立つのではなく、二人とも内側に立ち、プレーしていたのだ。彼ら2人は真ん中のスペース(相手DFとMFの間)を探し続けたのだ。そして、彼らはDFから直接ボールを受け、繋ぎ役として機能していたのだ。(図5)
コンテはユベントス時代にチェルシーの3−4−3に似た5−3−2でプレーしていたが、このハザード、ベドロによってプレーモデルが少し変えることができたのだ。端的に言えば、彼らはMFとしてプレーもできたということだ。さらに、ややこしいことに彼らポジションチェンジを繰り返したのだ。それは不規則に行われた。
彼はタイミングが来ると同時に動きだし、ボールを受けようしにくるのだ。まさに混乱である。
相手チームのDFが4人いて、彼らははじめにチェルシーの前線3人にフォーカスするはずだ。基本的にはそれぞれマンマークで付き、一人が余りカバーをするのだ。
しかし、ハザードとベドロを見るとどうか。彼らは主に真ん中でプレーしようとするのだ。これではマークが非常にしづらい。この状況では4人のDFは常に難しい選択を迫られるのだ。相手のSBが肝となるがこの2人はどうするべきであろうか。
答えは明白で、彼らも真ん中でプレーをしなければならなであろう。なぜなら、真ん中ではハザード、ベドロ、そしてコスタに対してCBは2人しかおらず2vs3の状況ができてしまっているからだ。(図6)
気になるサイドの深いスペース
ハザード、ベドロ。この2人は本当に厄介な選手であろう。なぜなら、先ほど述べたように彼らはボジションチェンジを繰り返しながらボールを受けに来る。
彼らはDFとMFの間にだけ入ってボールを受けに来るのか?
答えはノーだ。彼はらご存知の通り、深い位置のスペース(コーナーフラッグ)にもボールを受けに行くのだ。DFとMFの間で顔を出したと思ったら全速力でDFの背後に走り出すのだ。
忘れてはいけないのが、勿論コスタも同じ動きをするということだ。時には足元で、時には相手の背後でボールを受ける。
サイドプレイヤー
ハザード、ベドロが真ん中でプレーした場合、相手のSBもマークもしくは内側に絞ってプレーするであろう(リスクマネージメント)ここで出番となるのがチェルシーのサイドプレイヤー、モーセとアロンソだ。相手のSBが真ん中によることによって生まれたスペースを利用することが可能となるのだ。(図7)良いタイミングでサイドを駆け上がり、ボールを受けるのだ。
これによって相手の4人のバックたちはさらに混乱に陥るのだ。
この対策としてはサイドのMFがそのままモーセ、アロンソをマークするために下がるしかないであろう。これによって相手のサイドのMFは攻撃に参加できにくくなってしまうわけだ。もしくは、攻撃するためにはより運動量が必要となってしまう。
しかし、図7のような状況であればチェルシーのDFは3人、相手のFWは2人。もうお気付きであろう。
チェルシーがボールを持った時には3vs2の数的有利の状況である。
こう考えていくとチェルシーがなぜプレミアリーグで優勝できたのがわかる。
今シーズンもコンテのチェルシーから目が離せない。
チェルシーのビルドアップ動画。
2017/7/27 Chelsea Build up vs Inter Milano
チェルシー セスク・ファブレガス アウェイ 16-17 サッカーレプリカユニフォーム 大人用 …
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グアルディオラのバルセロナ
グアルディオラのバルセロナは本当に輝かしいサッカーを繰り広げた。改めてそのサッカーを振り返りたい。ここでキーになるのはやはりリオネル・メッシであろう。彼なくしてこのバルセロナのサッカーは成立しなかったであろう。これはあの有名な0トップである。果たしてグアルディオラはどのようにしてこれを構築したのであろうか。どういった背景があったのであろうか。
Guardiola inspirational tactical talk on Messi
バルセロナのフォーメーションは4−3−3の中盤が逆三角形である。
メッシは基本的に右サイドでプレーしていたが、彼が真ん中に来てプレーすることが許された。それはなぜか?
彼がそうすることで上手くポジショナルプレーができるようになったのだ。真ん中に人が多いほど、そこでのプレーはより簡単になるからである。
マンマーク
また上の図を見て欲しい。敵チームのフォーメーションは4ー2ー3−1である。中盤は完全にマンマークの状態である。他のポジションを見てみるとバルセロナはCB2人、相手はトップが一人なので2vs1の状況で、バルセロナはトップは一人で相手のCBは2人なので1vs2の状況がフォーメーションの噛み合わせによって自然に生まれている。
この状況でバルセロナのCBはどうするか。パスを出すのか、それともドリブルで前進するのか。ドリブルで前進した場合、相手のMFがボールにプレッシャーをかけて来るであろう。そうするとそのMFにマークされていたバルセロナのMFはフリーとなる。しかし、このCBがボールを失った場合、後ろは1vs1の状態である。これは非常にリスクが高いと言えよう。
このCBにどうプレーさせるのかは監督、コーチのフィロソフィーに寄る所が大きいであろう。リスクを取るか、取らないかである。さてバルセロナはどのような選択をしたのであろうか。
偽の9番
それまで右サイドでプレーしていたメッシ。ある時、彼が右サイドから真ん中でプレーするようになった。メッシは右サイドから真ん中に流れ、一番上の図のようなポジションに立つのだ。その瞬間、相手左サイドバックは一緒に付いてくる。それを見て彼はまた右サイドのポジションに戻って行くのだ。そこでまた彼はサイドでボールを受けるのだ。
ここが偽の9番、ゼロトップのポイントである。
こういったメッシの動きからある過程が生まれたのだ。もしメッシか最初からCFのポジションに立ち、そのまま中盤ゾーンに下がったら何が起きるのかということだ。
考えられることは2通りであろう。
①相手CBがそのままメッシに付いていく
②相手CBはメッシをフリーにさせそのままのポジションに立ち続ける。
しかし、ここではそれぞれ相手テームにある問題が生まれるのである。
①の場合、後ろが一人になり、メッシに付いていったCBが立っていた場所にスペースがうまえれる。
②中盤ゾーンでメッシがフリーとなり、かつここではバルセロナにとって3vs2と数的有利な状況が生まれるのだ。(バルセロナの攻撃的MFが少しサイドに開くことでより相手の守備的MFは守りにくくなる。)
攻撃は最大の防御とはこういう状況のこともかもしれない。
こういった形でグアルディオラ、バルセロナの偽の9番、ゼロトップシステムが生まれたのだ。
3−4−3
ただこれで終わらないのがグアルディオラである。
相手チームを勿論、バルセロナを研究してくるわけだ。その方法はシンプルで偽の9番、メッシにCBの一人がそのまま付いてマークをするというものだ。つまり、相手は3人で後ろを守ろうとするわけだ。
さてどうするか。答えはさらにフォーメーションを変え、3−4−3でプレーさせたのだ。これはバルセロナにとってもリスクが非常に高い。相手が4−3−3でプレーしていたとしたらバルセロナの後ろは全てのポジションで1vs1の状況であるからだ。
ただ、メッシをトップ下でプレーさせ、中盤ゾーンで4vs3の数的優位を作っているのだ。
バルセロナには勝算があったのかもしれない。中盤ゾーンで4v3でゲームを支配する。そこで相手のCBがメッシをマークをしにきたとしても、前線では全てのポジションで1vs1の状況が生まれている。
最高の選手が揃うバルセロナ。1vs1の状況が生まれれば、得点するチャンスが高まるわけだ。
こんな形でグアルディオラ、バルセロナのサッカーが生まれたのだ。
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バルセロナのサッカーにも見られる5つのパターン?
今回はDFとウイングの選手によるビルドアップの方法論について。
実際の試合においてCBからサイドに立ったウイングにパスを出すことは難しいと言える。そこでサイドバックとも協力してウイングにボールを渡すパターンを5つ紹介する。
フォーメーションは4−3−3で中盤の形は逆三角形でバルセロナのフォーメーションと同じ場合についてである。
パターン1 SBが高い位置を取り、ウイングが内側に入る
①右のCBがボールを持つ。その際、もう一人のCBよりも高い位置にいることが重要(ボールを失った時のリスクマネージメントのため)
②右SBが高い位置に立つ。
③右ウイングが内側に絞る。相手DFラインとMFの間に立つことが重要
図のようにこの段階で右CBは2つのオプションを持つことになる。
相手の左SBはこの状況で迷いが生まれる。そのままウイングをマークするか、ポジションに留まるかである。そのままマークするためについて行けば右SBに深い位置まで入られ右CBからパスが渡ることになる。
パターン2 SBからの深い位置のパス
①右のCBがボールを持つ。その際、もう一人のCBよりも高い位置にいることが重要(ボールを失った時のリスクマネージメントのため)
②右SBが高い位置に立つ。
③右ウイングが内側に絞る。相手DFラインとMFの間に立つことが重要
ここまではパターン1と同じである。
相手の左ウイングが内側に絞り、右CBからの右ウイングへのパスを防いできた場合。
④右SBがボールを右CBから受ける。
⑤④の瞬間に右ウイングはコーナーフラッグに向かって走り出す(相手左SBの背後を取る)
⑥右SBはそのままコーナフラッグに走る右ウイングにパスを出す
パターン3 SBが内側に絞り、ウイングが下がる
①右CBがボールを持つ
②右SBが相手左ウイングの前を通り、内側に絞る
③②と同時に右ウイングが下がってくる
ここで相手の状況を観る。観るべき相手選手は左ウイングだ。相手左ウイングが右SBとと共についてきたら、右CBは右ウイングにパス。付いてこなければフリーで内側に絞ってきた右SBにパスをする。
パターン4 ウイングがボールを持ち、サイドバックが内側に走りだす
右ウイングにボールが渡り、相手の左SB、左ウイングに挟まれている場合、右SBは外側ではなく内側に走り出し、2人の敵の間からパスを受ける。もちろん、後ろに下がり、右ウイングからバックパスを受けることも可能である。チームの原則によって選択は異なって来るであろう。
パターン5 サイドバックのオーバーラップ
このパターンはMFがボールを持った場合である。
①右ウイングが内側に絞り、ボールを受ける
②①と同時に動きだし、深い位置に外側からオーバーラップする
③ボールを持った右ウイングはそのままオーバーラップした右SBにパスを送る。
いくつのパターンを知っていたであろうか。
こういった組み合わせによってプレーモデルが構築される。
これをトレーニングで選手にどう落とし込むかが指導者に求められる資質であろう。
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脳をトレーニングするとはどういうことか?
選手、コーチは定期的にフィジカル、メンタルという用語を使う。
しかし、そもそもこれは“体”として一つに定義されなければならないはずだ。
なぜなら筋肉も脳も体の一部であるからだ。
例えば、回復といえば体全体のことを意味し、脳もその一つである。
どのような方法で?
日曜日に試合があった場合、いつ回復トレーニングをする?
月曜日は完全オフにして、火曜日にそれを行う?
答えは月曜日だ。月曜日に回復トレーニングを行うことが理想的である。
そのトレーニングはよりシンプルで状況判断がより少ないものが好ましい。
選手たちに必要以上に考えさせないことが大切である。このトレーニング時間は脳の回復トレーニングにも関係している。
トレーニングでは負荷をコントロールし、マッサージやアイシングをするといった方法も有効であろう。
これによって筋の緊張が緩み、思考力(脳)もリラックスした状態になる。こういったメリハリのあるトレーニングによって緊張とリラックスの違いを学んでいくのである。
さらにリラックスできているということによってより睡眠が深くなり、長いシーズンを考えれば非常に重要なことと言える。
リラックスする方法として呼吸法のトレーニングも有効である。体に酸素を多く供給するために腹式呼吸をするのだ。そうすることで体にある老廃物も流れ落ちていきやすくなる。
イメージトレーニング
イメージトレーニングを行うことは脳のトレーニングとして非常に有効な手段である。
ある特定の状況が来た時に、どのようなアクションを実行するべきなのかを想像して、頭の中でシュミレートしておくのだ。これは試合前に行うことだと思うが、試合後のシュミレートも有効である。例えば、失敗したプレーがあった場合、そのプレーの解決法を頭の中でシュミレートして、それを実行するのだ。
試合後のビデオ分析もこの類の一つであろう。ただ、これは脳を回復させるという側面からみると回復トレーニングの日には避けるべきといえるだろう。
現実と想像を区別できない
これは、最近の研究で明らかになった脳の特性である。
例えば、ライムやレモンを頭の中で想像すると勝手に唾が口の中に広がるということがまさにこの状態を証明している。口の中に何も入っていなくても過去の記憶からその酸っぱさを想像し、脳が反応して唾が出るのである。脳は現実の酸っぱさなのか、想像上のものなのかが区別できていないという事である。
脳は現実と想像を区別できない、これがイメージトレーニグの肝となる点である。つまり脳は想像したことを、現実の体験だと理解するわけである。
想像すると脳は勝手に現実に起きた体験だと勘違いし、経験が積めたと錯覚するわけです。人は経験を繰り返すほど、対応力がついてくる。それによって自分自身に自信が付くことに繋がるわけである。
3つのポイント
1、ゴールを明確にする
2、集中できる場所を選ぶ
3、自分が持っている感覚をフルに使う
ゴールをも明確に
明確なゴールに向かって、自分のイメージを膨らませることが重要である。
これから実際に起こるであろう状況に対してどのように対処したいか、どのような結果を得たいかなどといったことを想像し自分のゴールを明確にするわけだ。
集中できる場所
ゴールが明確になった次は、このトレーニングをするだけである。静かな場所を選び、それに集中するのだ。さらにそこでは呼吸をゆっくりし、その呼吸に意識を向けるようにすると良い。
感覚をフルに使う
キーポイントになるのは五感である。視覚、嗅覚、触覚、味覚、聴覚の五感を使い、様々なことを体験している。サッカーのプレー中も同じである。この方法でイメージトレーニングするとより効果的である。さらにその時に感じられる自分の感情も含めるとさらに効果がある。その場面では何を思い、感じるのか。
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